イギリス人は自分の家を手に入れることを目標にしていて、それまで子供を儲けるのを先延ばしにすることが多い Peter Nicholls-REUTERS <イギリスでは失業手当などを含む包括的福祉手当は、一定の貯金がある人は受け取ることができない......馬鹿を見るのは、真面目に働いて家を買うためコツコツ貯金してきた人たち> ロックダウン(都市封鎖)以来毎日、僕は1つ、また1つと新たなことを心配している。つい最近気になっていたのは、学校閉鎖の影響で労働者階級の子供たちの地位上昇の機会が奪われかねないことだった。今、僕が気になるのは、住宅購入のために貯蓄する若者のことだ。 イギリスの社会保障制度には、倹約を罰するという奇妙なゆがみがある。1万6000ポンド(約210万円)の貯金がある人は、ユニバーサル・クレジット(失業手当などを含む包括的な福祉手当)を受給することができない。通常時なら、それも