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ブックマーク / ken106.hatenablog.com (20)

  • 14/75 厳島神社 - 建築小考 日々の考察

    海面の反射光による「光空間」です。 回廊によって切り取られた「海」によって、ここでしか見られない光景が生み出されています。 厳島神社は木造建築であるにもかかわらず海上に建っているので、そのユニークさがこうした「光空間」を可能にしたのですね。 名称:厳島神社 ITSUKUSHIMA Jinjya 所在:広島県宮島 Miyajima isle, Hiroshima 竣工:1168年頃(平清盛の造営)

    14/75 厳島神社 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/10/21
    あーなるほどー。q{ 海面の反射光による「光空間」です } 。ははあ、なるほど。そういえばそうだなあ。
  • 09/75 ベイニッケ図書館 - 建築小考 日々の考察

    この図書館は非常にユニークです。建物の支え方、開口部の取り方、素材の使い方、書架の配置、、などに野心的な解決がなされているからです。 そして光りの扱いに於いても設計者バンシャフトの創意が溢れていますね。 無窓の閉じたスペースには、床の開口部から自然光が導かれます。壁面は大理石を薄くスライスした素材が使われ、弱く光りを通します。そして内部に拡散するような陰影を生み出しています。 名称:エール大学ベイニッケ希少図書館 Beinecke Rare Book and Manuscript Library 所在:米国ニューヘブン New Haven, USA 設計:ゴードン・バンシャフト Gordon Bunshaft/SOM 竣工:1963年

    09/75 ベイニッケ図書館 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/10/18
  • 08/75 MITクレスゲ礼拝堂 - 建築小考 日々の考察

    チャペルの中でキラキラ光っているのは自然光に照らされた小さな金属片です。無窓の内部で鮮烈な存在感を放つ光の彫刻ですね。 このチャペルは無宗教の施設なので、これは「聖」なるイメージを喚起するすばらしい演出だと思います。 「光空間」のタイプとしてはちょっと特殊ですが、空間演出の一つのお手と考えていい事例ですね。 名称:MITクレスゲ礼拝堂 MIT Kresge Chapel 所在:USA 設計:エーロ・サーリネン Eero Saarinen 竣工:1956年

    08/75 MITクレスゲ礼拝堂 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/10/12
    Boston近郊. (Cambridge, MA USA).
  • 06/75 ル・トロネ修道院 - 建築小考 日々の考察

    フランス南部の田舎にあるトロネ修道院です。室内は無装飾。石積みの粗面がそのままです。壁、床、天井が構成するスペースは単純な幾何学形態をなしています。 こうした空間に厚い壁に穿たれた窓から外の光が差し込んでくる。南仏の強い日差し。荒削りで深層を照らす光のイメージが想起されます。キリスト教の奥義を探求するのにふさわしい場に違いないでしょう。 あるいは、ここの「光空間」は、「禅」のイメージと底通しているような気もします。 名称:ル・トロネ修道院 Abbaye du Thoronet 所在:仏国プロヴァンス Provence, France 竣工:12世紀末

    06/75 ル・トロネ修道院 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/10/10
  • 04/75 トゥーレット修道院 - 建築小考 日々の考察

    トゥーレットは修道院ですから、普通の建物に比べて「光」の取り扱いが象徴的です。 深海に差し込む一筋の光。粗面をなでるように広がる光。原色の幾何学を照らす強い光線。影と対比されリズムを刻むスリット光。 トゥーレットには他の建築には見られない神秘的で印象的な「光空間」が実現しています。 名称:ラ・トゥーレット修道院 Sainte Marie de La Tourette 設計:ル・コルビュジエ Le Corbusier 所在:仏国リヨン近郊 竣工:1960年

    04/75 トゥーレット修道院 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/10/05
  • 03/75 ファンズワース邸 - 建築小考 日々の考察

    ファンズワース邸には透明感があります。 そして、この透明感が「光空間」を生んでいると考えられますね。 一般に光はモノに当たらないと見ることができません。ファンズワース邸の外壁は全面透明ガラスですから、建物にあたった外光が、ガラスを通ってそのまま室内を照らし、白い床に心地よい陽だまりをつくります。またガラスに反射の映像を写すこともあるでしょう。 こうした点が透明感の要因と考えられますね。 名称:ファンズワース邸 Farnsworth House 設計:ミース Mies van der Rohe 所在:米国シカゴ近郊 竣工:1950年

    03/75 ファンズワース邸 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/10/03
  • 01/75 ウィーン郵便貯金局 - 建築小考 日々の考察

    最初に取り上げたのはウィーンにある郵便局です。天井と床がガラスでできたユニークな建築です。 設計者の意図はガラスが光を通す特徴を生かし、ガラス屋根からの自然光を、この出納ホールを突き抜けて下階にまで落とすことでした。大変なアクロバットですね。建築家ワーグナーのすごいところです。 その結果、このホール内は光がゆき渡って、何か一つの巨大な光の「かたまり」のように感じられる効果が生まれました。 透過光と反射光が充満するユニークな建築空間が生み出されたと考えることもできるでしょう。 このような空間を「光空間」と呼ぶことにします。 名称:ウィーン郵便貯金局 Postal Savings Bank 設計:オットー・ワーグナー Otto Wagner 竣工:1906年

    01/75 ウィーン郵便貯金局 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/10/02
  • 71/75 アルハンブラ宮殿 - 建築小考 日々の考察

    アルハンブラ宮殿 Alhambra の遠景です。この建築が山裾に位置していることがよく分かりますね。 都市スケールでみるとグラナダはシエラネバダ山脈の裾野に発達したまちです。したがってアルハンブラ宮殿が築かれた台地はシエラネバダ山脈のエッジであり、地形が平野にかわる境界線であると考えていいでしょう。 こうした立地条件のおかげでアルハンブラ宮殿には常時豊かな「水」が地下水として供給されています。 アルハンブラ宮殿は広大な面積があります。全体の約半分が建物と庭が整備された有料エリアで、入場にはチケットが必要です。残り半分は森林や空き地で、バラドールと呼ばれる宿泊施設や土産物店などがありますね。 また城壁の外側にはヘネラリフェ Generalife という離宮があり、「水」と緑にあふれた庭園が保存されています。

    71/75 アルハンブラ宮殿 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/09/17
  • 64/75 混在する宗教 - 建築小考 日々の考察

    メスキータ Mezquita の内部です。メスキータはイスラム教のモスクとして建てられ、長い時間をかけて増改築が繰りかえされてきました。時代が変わりコルドバがスペイン人のものになると、メスキータもキリスト教の寺院に改造されます。しかし建物は非常に巨大でしたから、全体はそのままに、モスクの真ん中をくり抜いてスペースをつくり、そこに教会の聖堂を建設するという荒技が実行されました。 この写真を見ると両者が混在しているのが分かります。手前がキリスト教、後ろがイスラム教のしつらえです。柱に注目して下さい。イスラム流は床から直接立ち上がっていますね。上部のボリュームが大きいので柱が上からぶら下がっているようにも見えます。 一般にモスクの場合、建築的なしつらえは壁にそって周囲に設けられ、真ん中の柱がささえる大部分の空間は何も置かないのが流儀です。一方、教会の場合は主廊が中心に据えられ、その先に祭壇が置か

    64/75 混在する宗教 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/09/12
  • 60/75 ヒブラルファロ城 - 建築小考 日々の考察

    マラガは700年以上イスラム人に支配された町です。その痕跡を現在に伝える要塞や城壁が港の近くに残っています。現在ではそれらの遺跡は公園として整備されマラガの観光スポットになっています。 この写真は城壁の方で、「ヒブラルファロ城」Gibralfaro Castle といいますね。マラガの港と町を眼下に見下ろせる高台に築かれています。一方、要塞の方は城壁より低い場所にあり「アルカサバ」Alcazaba という名前です。ヒブラルファロ城とアルカサバは港に沿って連続して存在しています。

    60/75 ヒブラルファロ城 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/08/16
  • 59/75 アンダルシアの町マラガ - 建築小考 日々の考察

    ここはスペインのアンダルシア地方 Andalusia にある港町マラガ Malaga です。マラガはスペイン南端、地中海に面する人口56万人の大都市です。 これは町の中心部を走るアラメダ通り Alameda Principal というメインストリートですね。街路樹が自然の「アーケード」をつくっています。こういう濃い自然はギリシアやイタリアのそれとはひと味違うものがあるように感じます。 マラガは歴史の古いまちです。古代においてはカルタゴやローマ帝国の都市だったこともあります。しかし、なんといってもイスラム文化の深い影響を無視することはできません。8世紀から15世紀末頃までという長い期間マラガはイスラム帝国の支配下にあったからです。

    59/75 アンダルシアの町マラガ - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/08/15
  • 47/75 ヴェネチアには自動車がない - 建築小考 日々の考察

    リアルト橋 Ponte di Rialto から見た大運河です。ヴェネチアのメインストリートですね。メインストリートに自動車が走ってない現代都市がここベネチア以外にあるでしょうか。 建築や都市をつくる側から見ると、ある意味「車」はエイリアンのような存在です。自己中心的に振る舞い、まちの歴史や自然を踏みにじってくる厄介な異物です。しかし「車」が現代の我々の生活に欠く事ができない事実はあまりにも明らかです。 そんなジレンマとヴェネチアは無縁のように思えてきます。とにかく静かですね。

    47/75 ヴェネチアには自動車がない - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/07/30
  • 54/75 東ゴート族の教会 - 建築小考 日々の考察

    これはラヴェンナにある5世紀末頃つくられたキリスト教の寺院です。サン・ヴィターレ聖堂と同じように、内部には素晴らしいモザイク画があります。それらもやはり初期ビザンティン美術の傑作として有名ですね。 ところで、この教会は東ゴート族 Ostrogoths によってつくられたことでも有名です。東ゴート族は西ローマ帝国が滅んだ後、イタリア半島やシチリア島などを支配したゲルマン人ですね。彼らはここラヴェンナを都としました。 しかし、彼らの王国はわずか50年ちょっとしか存続せず、ラヴェンナは東ローマ帝国の支配下に入りました。この教会もその間にさまざまな改築がなされています。 この教会の名前はサンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂 Basilica of Sant' Apollinare Nuovo といいますが、実は東ゴート族が付けた名前ではありません。彼らが何と名付けたかは分かっていないようです。

    54/75 東ゴート族の教会 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/07/17
    円柱の形をした塔に興味を引かれた.
  • 52/75 輝くモザイク画 - 建築小考 日々の考察

    サン・ヴィターレ教会 Basilica di San Vitale の内部です。外観とは対照的に内部は神々しく華美な空間になっています。 この教会は6世紀の建築ですが非常によく修復されています。ビザンツ美術の傑作とされるモザイク画が細部を飾っていますね。何を描いているのか、聖書の知識がないと理解できませんが、繊細で美しい「美術品」を鑑賞することはできますね。 かつては聖書が読めない民衆がここに来て「紙芝居的」に聖書の内容や皇帝の物語りを勉強したのでしょうか。ゴシック時代になると開口部が大きくなり、モザイクタイルで描かれたイコンはステンドグラスに描き出されるようになりますね。 サン・ヴィターレ教会は548年、Maximian 司教によって献堂されました。

    52/75 輝くモザイク画 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/07/08
  • 19/75 シチリアの駅 - 建築小考 日々の考察

    シチリア島カタニアの駅です。列車は海岸沿いを走っています。 ホームからは静かなイオニア海 Ionian Sea がよく見えていますね。 ここからローマまで列車が通じているかと思うと、ちょっと感動的です。 カタニアくらいの都市であればレールを町中に引き込む「中央駅」タイプの駅舎でもよかったところです。でも、このように海岸沿いにプラットホームが建てられたおかげで、海の見える駅になりました。

    19/75 シチリアの駅 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/05/30
  • 70/75 安普請の名作 - 建築小考 日々の考察

    鎌倉にある神奈川県立近代美術館のテラスです。風通しがよく、とても気持ちのいい場所です。写真の上は冬の様子、下は夏の様子です。季節によって池から来る自然光が変わり、いろんな表情をつくりだします。 冬は池のハスが枯れて水面が現れてきます。そのため自然光が水面で反射し、テラスの奥まで光が差し込みます。反射光は軒裏にモアレをつくり出しとても綺麗です。 夏になると池にはたくさんのハスが茂って水面が見えないほどになります。そしてハスの葉が夏の強い日ざしを和らげ、緑の冷却効果を発揮します。その結果テラスには涼しい風が抜けて、夏の暑さを忘れられる涼しい休憩所になるのですね。 この県立近代美術館は坂倉準三が設計し1951年に竣工しました。コルビュジェも見学に来た名作ですが、実は低コスト建築としても知られています。安い普請でも、このテラスのように豊かな空間ができることを、この美術館は証明しています。

    70/75 安普請の名作 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/05/30
  • 10/75 小道の白い壁 - 建築小考 日々の考察

    サントリー二島の小さな礼拝堂です。島にはこうした礼拝堂があちこちたくさん存在しています。夏場は多くの観光客がやってきますが、それにあわせて建物や小道の壁は白く塗られます。 島には幾つかの町があり、フィラ Fira や イア Oia などが有名ですね。ここはフィラのはずれです。小道はたまに軽自動車やバイクが通るくらいで、多くの人が徒歩で往来しています。

    10/75 小道の白い壁 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/05/30
  • 17/75 見通しのいい坂道 - 建築小考 日々の考察

    カタニア Catania の大通りです。町は海に向かって下り坂です。「バロック」的に見通しよく整備された道路はとても気持ちのよいものです。 大通りは大聖堂 Duomo と大広場 Piazza Duomo に至り、最後は海にでます。 こういう明快な町づくりの背後には人々の強い「意志」が必ず存在するものです。

    17/75 見通しのいい坂道 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/05/30
  • 69/75 あるスケッチ - 建築小考 日々の考察

    コルビュジェが描いたイラストです。右側の太陽はアポロ、左側のヘビ女がメドゥーサ Medusa です。アポロ Apollon は神、メドゥーサは怪物で、共にギリシア神話のキャラクターですね。相反するキャラクターが一体化した面白いイラストです。 アポロは光の神です。太陽や光はコルビュジェが最も大切にしたもので、彼が建築や都市を考えるとき常に注意を払った核心です。 一方メドゥーサは悪キャラで、頭髪が蛇で歯が鋭く巨大で、あらゆるものを噛み砕いてしまいます。手は真ちゅうでできています。メドゥーサはゴルゴーンズという怪物3姉妹の1人で、見たものは恐怖で石になってしまうと信じられていました。最後はペルセウスという英雄に退治されてしまいます。 コルビュジェがアポロとメドゥーサに何を象徴させたかはわかりません。もしかすると、どこかに記したかもしれませんが。彼がこのスケッチを描いたのは1945年頃、ちょうど第

    69/75 あるスケッチ - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2007/04/12
  • 芸術と工学の両立 16/75 - 建築小考 日々の考察

    フィレンツェの捨子養育院です。ブルネレスキ、1420年代の作品です。捨子養育院はオスペダーレ・デッリ・イノチェンティ(Ospedale degli Innocenti)の日語訳で、あまり聞き慣れない言葉かも知れません。文字通り、捨て子を養育する施設ですね。 この写真で見るように、柱がアーチを支えている感じが非常に軽快です。ブルネレスキは古代ローマの建築を調べ上げ、自身の才覚でドームやアーチを施工するために必要な工学的能力を習得しました。ここで石工などの経験に頼らなかった点が従来の建築家と異なるところです。この捨子養育院はそんなブルネレスキの才能が明確に表現されていることで知られていますね。 建築家は芸術家と違って工学の能力が必要だ。あるいは建築家はエンジニアと違って芸術の能力が必要だ。このように両側から建築家の職能を考えるといいでしょう。ちなみに「エンジニアと違って芸術の能力が必要だ」と

    芸術と工学の両立 16/75 - 建築小考 日々の考察
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    nobody 2006/10/21
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