10月1日、マーリンズパーク。2017年シーズン最終打席は、シーズン最多代打安打記録28をかける1打席となった。イチローは持てる技を駆使し、懸命にバットを振り、勝負に臨んだ。 ブレーブスの27歳の救援右腕ダン・ウインクラーに2球で追い込まれたが、その後ボールを2球見極め、カウントは2-2。ここから見応えのある勝負が始まった。 ウインクラーのベストピッチである145kmを超えるカットボールに合わせながら、130kmのスライダーと150kmの直球に対応する技を見せ、内角球は右方向へ、外角球は左方向へ、ファールで粘ること4球。普段は打席内でクールに振る舞うイチローが必死にボールに食らいつく姿を見せていた。 9球目は内角に大きく外れフルカウント。迎えた10球目。外より93マイル(約150km)の直球に少しだけ遅れ、ポイントがずれた。結果は左邪飛。シーズン最終戦でメジャー記録をかけて挑んだ1打席、1
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