まったく想像できない言葉ではなかった。 昨季の渡邊はシーズン途中からフェニックス ・サンズのローテーションから外れ、サンズの一員として1月31日、ブルックリンを訪れた際にも「年齢的にも僕はもうNBAでもそんなに長くはやれないんだろうと思っている。一日一日、楽しまないともったいないと思うようになりました」と少々意味深な言葉を残していた。トレード期限前の2月8日に古巣グリズリーズに移籍が決まっても、不安定な起用法に変化はなかった。 そんな背景もあって、ジョージ・ワシントン大時代から渡邊のプレーを見続けた“ユータ・ウォッチャー”の筆者は“終わりの予感”を実は濃厚に感じていた。サンズがワシントン・ウィザーズと対戦した2月4日。ワシントンDCにまで足を延ばして現場取材したのは、渡邊がカレッジでの日々を過ごした街でもう一度、プレーを観ておきたいという気持ちがあったからだ(後に渡邊にそれを伝えると、「N