「毎日毎日、日本一ということを子どもたちと話しながらやってきました。ただ、先を見て勝てるほど、大阪は甘くないですので、今日、大阪の代表にならせていただいて、本気の本気で日本一を目指したいと思います」 7月28日。試合後の優勝インタビューで、大粒の汗をタオルで拭いながら、大阪桐蔭の西谷浩一監督は「日本一」という言葉を2度も使った。 東海大大阪仰星との決勝戦は、7回まで3-0とリードするも、8回に1点を返され、相手の追い上げムードになった。だが、この日先発した最速151km右腕、2年生の森陽樹が最終的に15個の三振を奪って相手に流れを渡さず、2年ぶりの夏の大阪の頂点に返り咲いた。 厳しい「夏の大阪」を勝ち抜いて。 今夏の大阪大会初戦・東高校戦を終えた直後、西谷監督は「何年経っても、夏の大阪を勝ち抜くのは難しいですね。特に初戦。レベルがどうというより、大変さはずっと変わらないです」と口にした。相