ARMの強みは圧倒的な市場シェアにあります。2015年には、ARMの半導体設計を用いたチップ(集積回路)は148億個、さらに、ARMの技術を用いたスマートフォンが14億台も販売されました。モバイル端末での市場シェアは85%にのぼり、膨大なロイヤリティ収入をもたらします。自動車、及び今後の発展が予想される電気自動車やスマートホーム製品でも高い市場シェアを有します。 家電製品やスマートデバイスのように、これまで情報端末として利用されなかった機器に半導体が組み込まれる流れは、IoTと呼ばれ、世界的な潮流となっています。IoT時代において、ARMが得意とする省電力や高セキュリティの半導体設計は無くてはならないものです。「これから20年以内にARMは1兆個のチップを地球上にバラまくことになるだろう」と孫社長はARMの大きな成長機会を予見しています。 大手IT企業はすでに半導体が差別化要因になり得る事
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