リベリアで医療活動中にエボラ出血熱に感染したフランス人の女性看護師が、日本の製薬会社が開発したインフルエンザ治療薬を投与された後、快方に向かっていることが分かった。フランスメディアが3日までに報じた。 治療薬は、富士フイルム傘下の富山化学工業(東京)が開発したファビピラビル(販売名・アビガン錠)。今年3月に日本で承認を取得したが、エボラ熱に対する承認は得ておらず、エボラ熱の患者への投与は初めてだった。 フランスからの要請を受けた富士フイルムが、日本政府と協議の上で薬を提供。看護師は9月19日から服用を始めていた。(共同)