南米チリの鉱山で落盤事故が発生し、作業員33人が地下に閉じ込められたニュースは、世界を駆け巡った。作業員やその家族の様子が連日報道される一方、救助のための掘削作業は順調に進んでおり、当初予定より早く救出できそうな見通しも出てきた。 作業員たちを励まそうと、日本からもさまざまな「支援」を差し伸べようとする人がいるようだ。だが以前、被災者への支援の一環で日本から「千羽鶴」を送ろうと呼びかけた人が、「役に立たない」と問題視されたことがあった。善意のつもりが「迷惑」になっていないだろうか。 保冷剤、絵、お守りまで チリの鉱山で、地下に閉じ込められた鉱山作業員に向けた支援の輪が、世界各地で広がっている。米航空宇宙局(NASA)の医師団や宇宙飛行士の訓練の専門家が、暗く狭い場所ですごしている作業員の暮らし方に助言を与えたり、サッカースペイン代表の選手が自身のユニホームに励ましのメッセージを入れて送った