JR北海道は12日、中島尚俊社長(64)が同日朝から行方不明になっていると明らかにした。関係者によると、中島社長の関係先から遺書とみられるものが見つかったといい、道警で行方を捜している。道警によると、中島社長の家族が同日、札幌東署に捜索願を出したという。 JR北海道の関係者によると、中島社長は札幌市で妻と2人暮らし。本社に出社予定だった12日朝、迎えが着いたときには、既に行方が分からなくなっていたという。 JR北海道をめぐっては、5月に石勝線のトンネル内で特急脱線火災事故を起こし、6月に国土交通省から事業改善命令を受けていた。中島社長は辞任はしないと強調し、陣頭指揮を執って再発防止に取り組んでいた。脱線火災事故以降も、快速電車の運転士の居眠りや、別の特急の天井から煙が出るなどトラブルが相次いでいた。 中島社長は北海道出身。東大卒で昭和44年旧国鉄に入社、平成19年6月から現職。