本日9月3日は、誰もが子供のころ親しんだ「ドラえもん」の誕生日(2112年9月3日生まれ)だ。1969年に登場したこの作品は秘密道具や魅力あふれるキャラクターによって40年以上の長きにわたり愛され続けている。 このドラえもんのコミックス全45巻を学術的に分析しているのが『「のび太」という生き方』『「スネ夫」という生き方』の著者で、富山大学の横山泰行教授(教育学部)だ。「ダメな奴の代名詞」とも捉えられがちなのび太、「媚びへつらう嫌な奴」にも見えるスネ夫だが、氏は彼らを今この時代にこそ学ぶべき存在と話す。 ――2004年に出版した『「のび太」という生き方』は当初1万部くらいの売れ行きだったそうですが、2010年に再び注文が殺到したそうですね。 横山 そうですね、mixiなどのSNSで突然話題になりました。そのきっかけが逗子開成中学の学生さんが書いた読書感想文だったんです。とても良い内容がネット