B2B製造業において、IoTを活用した事業創出は必須アジェンダの一つとなってきている。日本企業の多くが自らの伝統的なモノづくり事業を、IoTの力によって新たな「サービス」型のビジネスモデルへと変換することを試み、その取り組みを推進し続けるが、実ビジネスとしての「儲ける」計画を描く困難さに直面している。IoTを活用したビジネスモデル変革を成し遂げるためには、従来の「顧客の声を聴く」だけでない、顧客の経営課題そのものを捉え、自社製品機能を制約と捉えない、新しい顧客マーケティングの実行が必要となる。またビジネス立ち上げ後も顧客に成果を創出し続け、収益を拡大していくためには、事業単位はもとより全社単位での制度・文化・組織の大きな変革が必要となる。 B2B製造業は、この大きなハードルを乗り越え破壊する側へと回るのか、破壊される側となるのか、まさに分水嶺に立っており、自社事業の中長期将来ポジションを決