還来生死輪転家 決以疑情為所止 速入寂静無為楽 生死流転の家に還来することは 決するに疑情をもって所以とす。 速やかに寂静無為の楽に入ることは信心を以て能入とす。 「正信偈」 私たちは生のみを重視し、死を遠ざけて生きている。 そして、仏の教えを疑っている。 この「疑」は信じないということではなく、 自分自身を頼りにしてなかなか教えに任せることができずにいる姿である。 その任せられる境地に還るとは 仏の救わんとする名告りによって 苦しみが縁となって信ぜずにはおられない名告りに触れさせてもらうことでしょう。 合掌 当寺住職