市民社会とは何か?基本概念の系譜 (平凡社新書) 作者: 植村邦彦出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2010/12/16メディア: 新書購入: 4人 クリック: 80回この商品を含むブログ (33件) を見る 「市民社会」という日本語の概念をめぐる混乱の原因を、アリストテレス政治哲学の西洋思想史における受容の歴史にまでさかのぼって詳細に整理、分析。 また後半では、いわゆる講座派以後の、日本における「市民社会論」の特異な展開をたどる。 非常に重厚で刺激的な著作である。 (以下は、内容紹介というより読んだ感想を書いてます。内容については、現物に当たってください。お勧めです。) ぼくはこの本を読んで、たとえば自由主義(ロック)と共和主義(ルソー)がどういう風に対立するものかが、はじめて腑に落ちた。 自由主義は私的所有の原理にもとづく自由経済社会の思想で、その弊害を批判して自由の制限(譲渡)を唱