タグ

ブックマーク / blog.tinect.jp (145)

  • 「物乞いに、決して物を与えるんじゃない」という言葉に、少し共感してしまう。

    伊集院静さんの『ひとりをたのしむ 大人の流儀10』(講談社)というエッセイ集のなかに、こんな話が出てきたのです。 私の父親はよく”働かざる者うべからず”という言葉を口にした。 私は、父と向き合って話をしたことがほとんどない。 それでも少年の頃、私と弟の前で、 「いいか、どんな人も働かなくては生きて行けないんだ。まずおまえたち一人一人が手に職を付けて、生きていけるようにせねばならん。そうでなければ飯(まんま)もべられんのだ」 と言ったことがあった。 父は仕事をしない人間を嫌った。 父は物乞いをしている人に、決して物を与えるんじゃない、とも言っていた。 一度、父の前に物乞いが座り、声を掛けたのを見たことがある。 「旦那、お恵みをして下さいまし」 子供の私には、その人がどこか身体が悪くて立ち上がれないように思えた。 すると父は相手にこう言った。 「なぜ、そんなことをしているんだ。どこか身体の

    「物乞いに、決して物を与えるんじゃない」という言葉に、少し共感してしまう。
    nstrkd
    nstrkd 2021/05/06
  • 子育てのため、精神科医の仕事を辞めて「専業主夫」になった時の話。

    今までネットに書いたことがありませんでしたが、ある時期、私は仕事を辞めて子育てに専念していました。 そうなる前、私は私なりに子育てについてだいたいの算段をつけていたのですが、ハプニングがいくつも重なってしまいまして。 このままでは一家崩壊になってしまいそうだったので自分が子育ての主役を引き受けようと決意しました。 常勤の精神科医が仕事を抜けると迷惑になるとも思いましたが、状況が状況だけに職場は承諾してくださり、なんとか年度末まで勤めた後、私は子育て専業主夫になりました。 今日はその頃の話をします。 事前の計画 どうせ仕事をやめて子育て専業主夫を始めるなら、これを危機だと思うよりチャンスだと思わなければもったいない。 そのために何が必要なのか? 家族と相談しながらいろいろ考えました。 まずは軍資金。 先立つものとして1000万円を用意しました。 ミリタリー界隈では「戦争は補給で決まる」という

    子育てのため、精神科医の仕事を辞めて「専業主夫」になった時の話。
    nstrkd
    nstrkd 2021/03/24
  • 大学の恩師に教わった、「なにがわからないか、わからない」ときの質問のしかた。

    「恩師」の意味を「人生全体に渡って、大きく影響を及ぼす程の薫陶を受けた人」と定義した場合、私には恩師と言って良さそうな人が二人います。 一人は、小学校の3年から4年の時に担任をもってもらったH先生。 もう一人は大学の専門課程、国語学研究室でお世話になったS先生。 H先生については、人生の選択に関わる重要な示唆を色々と頂いたなーと思っていて、例えば昔この記事で書いたんですが、 忍者ハットリくんが、私の人生を大きく変えた、という話。 「ファミコンの忍者ハットリくんに巻物が出てきてかっこいいから、物の巻物にも触ってみたい」 と素っ頓狂なことを言い出した私に、 「巻物は大学行かないと触れないよ」と答えて、さり気なく「大学=巻物」という刷り込みを行ったのがH先生です。 多分私、この教えがなかったら大学行ってませんでした。 上記の記事でも書いた通り、私は大学での専攻として、「巻物に触りたいから」とい

    大学の恩師に教わった、「なにがわからないか、わからない」ときの質問のしかた。
    nstrkd
    nstrkd 2021/02/08
  • ひきこもると「カレンダーの消えた人生」になる。

    大学を中退してひきこもる おれは二十年まえくらいにひきこもっていた。 大学二年の夏休み明け、どうにも馴染めない学校に、もう行けなくなってしまった。 いや、かなり強く、「もう学校はどうでもいい」となった。 今思えば、這いつくばってでも大学に行き、大卒の資格を得るべきだったと思う。 とはいえ、おれはもう幼稚園から始まる集団生活というものに耐えられなくなっていた。 そういうわけで、おれはひきこもりになった。 当時はニートという言葉はなかったと思う。 ただ、言葉のイメージするところでは、ひきこもりというよりニートがしっくりくる。 べつに部屋のなかから出てこないということもなかった。 親兄弟と話さないということもなかった。 べつに、ふつうに「なんにもしないやつ」として家庭内にいた。 もちろん、親兄弟がどう思っていたかはしらない。 そして、親から小遣いをもらって平日の地方競馬などして、ぶらぶらと暮らし

    ひきこもると「カレンダーの消えた人生」になる。
    nstrkd
    nstrkd 2021/01/14
  • Amazonで「鬼滅の刃」のコミックを買ってしまったのに、どうしても読み始める気になれない。

    鬼滅の刃」が絶好調だ。 あえて説明する必要もないが、劇場版の興行収入がえらいことになっていたり、単行の売り上げがドえらいことになっていたり、最終巻を求めて長蛇の列ができたり、めちゃくちゃ転売されたり、わけわからんコラボグッズが出たり、とんでもない状況だ。 見ると、町ゆく子どもたちのマスクまでどこかで見たような柄のものになっている。 これはもう社会現象と言っても過言ではないのだろう。 この「鬼滅の刃」はすごい。 たぶんどえらい作品だ。 そんなもの詳しくなくても分かる。 ただ、「たぶん」と表現しているのは、実はまだ観たことがないからだ。 そう、僕はこの作品に全く触れていないのだ。 原作も見てなければアニメも見ていない。もちろん劇場版も見るつもりはない。 やはり、たとえ末端といえども文章を書いたりして表現活動をしている者として、こういった作品は必ず抑えておく必要がある。 社会現象は多くの人に

    Amazonで「鬼滅の刃」のコミックを買ってしまったのに、どうしても読み始める気になれない。
    nstrkd
    nstrkd 2020/12/22
  • 頭の良さで人をぶん殴っていた、ある同僚の話

    「間違った事をやった人をグーで殴ったら犯罪だけどさ、知識でもって他人を詰めたら、それは”正しさ”として処理されるのは何でなんだろう?」 かつてある人がこう言っていたのを聞いて、確かになぁと思った事がある。 知識の力で他人を殴る魅力に取り憑かれた人の話 以前、自分の同僚に非常に勤勉で情熱的な仕事をする人がいた。 その人は連日日夜、早朝から遅くまで働き、他を圧倒するパフォーマンスを出していた。 最初の頃はその人の仕事っぷりに尊敬の念を抱いていた。 だが、ある時、僕を含む様々な人に対して”正しい”知識でもって攻撃的な態度を示していたのをみて、ちょっとした違和感をおぼえるようになった。 その人の言っている事は、確かに科学的な意味において正しい。誤った事をしていたのは、その人の周囲の人だったのは、間違いなく事実ではある。 ただ…その正しさでもって他人を攻撃する様は暴力的であった。その人は僕を含む様々

    頭の良さで人をぶん殴っていた、ある同僚の話
    nstrkd
    nstrkd 2020/12/07
  • 世界一のコーチですら「素直じゃない人は放っておけばいい」と思っていた。

    最近読み直していて、結構なインパクトがあったがある。 元GoogleCEO、エリック・シュミットが書いた、「1兆ドルコーチ」だ。 「1兆ドルコーチ」とは、シリコンバレーで活躍したビル・キャンベルというコーチのこと。 何を大げさな、と思う方もいるだろうが、「1兆ドル」は決して大げさな表現ではない。 ビル・キャンベルは1兆ドルにも値するコーチだった。いや、1兆ドルは彼が生み出した価値に遠くおよばない。 彼はスティーブ・ジョブズがつぶれかけのアップルを立て直し、時価総額数千億ドルの会社にするのを助けた。ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、エリックがスタートアップだったグーグル(現アルファベット)を時価総額数千億ドルの企業にするのを助けた。これだけでも1兆ドルを大きく超えているが、ビルがアドバイスした企業はほかにも数知れない。 彼がコーチした人たちの名には、元アメリカ副大統領や、スタンフォード大

    世界一のコーチですら「素直じゃない人は放っておけばいい」と思っていた。
    nstrkd
    nstrkd 2020/08/21
  • 僕の「友達ランキング」では下位だったO君だけが、僕のために時間をつくってくれた。

    音楽が聴けなくなる日』(宮台真司、永田夏来、かがりはるき著/集英社新書)で、永田夏来さんが、電気グルーヴの石野卓球さんのtweetを紹介していました。 キミたちのほとんどは友達がいないから分からないと思うけど友達って大事だぜ。あと”知り合い”と”友達”は違うよ — Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) April 4, 2019 このtweetは、けっこう話題になったので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか? 僕は「友達」が極めて少ない人間なので、石野卓球さんとピエール瀧さんの「友情」は、すごく羨ましいのです。 いや、「石野基準」でいえば、僕には「友達なんていない」のかもしれません。 「友達」について考えるとき、僕の頭にいつも浮かんでくる記憶があるのです。 小学校5年で、人口30万人くらいの中国地方の街から九州の地方都市に引っ越した僕は、九州で

    僕の「友達ランキング」では下位だったO君だけが、僕のために時間をつくってくれた。
    nstrkd
    nstrkd 2020/07/31
  • 40歳で料理を始めてみたら「パソコンを起動できないおじさん」の気持ちがわかった件。

    自分の無知や弱点を晒すことは、学びを得る上で非常に重要なことです。 かつてソクラテスが言ったように、「自分が何を知らないか」ということを認識するのはどんな人にとっても大変困難なことでして、多くの場合他者との接触を通して「自分の無知」を認識する他ありません。 その意味で、「俺はこれについて何も知らない」ということを、我々はどんどんオープンにしていくべきなのです。 ということで恥を忍んで申し上げるのですが、しんざきは料理というものについて全く、さっぱり、完全無欠に知見がありません。 今までの40年程の人生料理というスキルに殆ど触れずに生きてきてしまいました。 いや、決して、私が「男子厨房に立たず」などという時代錯誤な主義を持っているわけではないのです。 厨房には立ちます。 皿も洗えばシンク掃除もするし生ごみの始末も排水口の掃除もします。 そこについては主張させてください。 ただ、しんざき家で

    40歳で料理を始めてみたら「パソコンを起動できないおじさん」の気持ちがわかった件。
    nstrkd
    nstrkd 2020/06/05
  • コロナに乗じて町内会の属人業務を改善しまくった一人のおばあちゃんの話

    町内会のおばあちゃんの話をします。 しんざきは町内会というものに所属しています。 以前マンションの理事長に持ち回りで就任した時、セットで町内会にも所属することになりまして、それ以降なにやかやでちょくちょく顔を出すようになりました。 町内会の青年団というものに「青年」など一人も所属しておらず、40歳のおっさんである私がほぼ最年少だ、ということにショックを受けたりもしていました。 この年になって「十数人のグループで最若手」になる機会があるとか、思ってませんでしたよ正直。 この町内会に、いつも電動自転車で町内を軽快に走り回っている、一人の名物おばあちゃんがいます。 もう御年は80歳を何年か過ぎていらっしゃると思うんですが、一時期体調を崩しつつもおおむねお元気で、物凄く新しい知識に貪欲で、ITスキルについても全く抵抗感というものがなく、町内会で数々の業務改善を成し遂げてきた凄いおばあちゃんでして。

    コロナに乗じて町内会の属人業務を改善しまくった一人のおばあちゃんの話
    nstrkd
    nstrkd 2020/05/28
  • スパコンが示した「東京封鎖(ロックダウン)」の結果に、愕然とした。

    「東京がロックダウン(封鎖)されるかもしれない」という話を、各所で見かけるようになった。 「まさか」と思ったし、上の会見でもそれは否定されている。 だが、今回のコロナウイルス禍は、その「まさか」が連発しているので、全く油断できない。 最悪のことを考えておく必要もある。 日ではその予定はないと政府が発表しているが、海外の国々、例えばイタリア・フランス・イギリスではすでに「ロックダウン」が行われており、違反者には罰金などの処罰もあるとのこと。 うーむ。 とても他人事とは思えない。 だが、当に「ロックダウン」が発生したらどうなのだろうか? いっそのこと、現在の状態がダラダラ続くのなら、東京を封鎖してでも、一気に事態を収束させるようにしたほうが良いのだろうか。 そのあたりについて、正確なところが全くわからない。 そう思っていたところ、ごく親しい研究者がスパコンを使ってロックダウンの影響を調べて

    スパコンが示した「東京封鎖(ロックダウン)」の結果に、愕然とした。
    nstrkd
    nstrkd 2020/04/04
  • 「仕事で成長」って、本当に必要ですか?

    何か月か前の話で申し訳ないんですけど、「まなめはうす」のまなめさんっていう、コーラばっかり飲んでる変な人がこんな記事書いてたんです。 部下の教育に失敗した話 そう思う私だからこそ、部下には学ぶ時間さえ与えれば成長できると思って、業務を進めなくてはいけない立場でありながらも、可能な限り時間をつくってあげたんですよ。 部下になった時点で数か月後には別のPJに異動することも決まってたこともあって、そのための準備とかスキルアップとか必要と思って。 結論から言うと、私が作ってあげた時間は無駄に終わり、後日人からも、もっと仕事をふって欲しかったと言われたのですが。 これ、実は私も同じようなことしちゃった、正確にはしかけちゃった経験があるんですよ。 前の会社の時の話なんですけどね。 その会社って、あるプロジェクトが終わると即他のプロジェクトにアサインされて、「隙間の時間」的なものが当に全然なかったん

    「仕事で成長」って、本当に必要ですか?
    nstrkd
    nstrkd 2020/02/18
  • これじゃあ国が滅びるよ──『韓国 行き過ぎた資本主義』を読んで

    年がら年じゅうブログなどを書き続けている私だが、私なりにメインテーマみたいなものを持っている。 2013年頃まで、そのメインテーマは「自己愛」だったが、2014年頃から「急激な社会の進歩」に変わった。 たとえば2019年の1月に書いた『日の破局的な少子化と、急ぎすぎた近代化』というブログ記事もそうしたテーマに沿ったもので、一日あたりのPV数の記録を塗り替えるほど、たくさんの人に読まれた。 日の破局的な少子化と、急ぎすぎた近代化 -シロクマの屑籠 日も東アジアの新興国も、かつては近代化や経済発展を旗印に、つまり、欧米諸国のようになることを目標としてきた。ほかのアジアやアフリカの途上国も同様だろう。 しかし、急激な近代化とは、いったいどういうものだったのか? 急激に近代化し、経済発展を遂げた国々がたどり着いた破局的な人口減少を目の当たりにした時、長い時間をかけてたくさんの植民地をい荒ら

    これじゃあ国が滅びるよ──『韓国 行き過ぎた資本主義』を読んで
    nstrkd
    nstrkd 2020/02/10
  • コストをケチると、中年男性はたちまち「キモく」なってしまう

    「キモい」というのは、まぎれもなく加害のことばであるにも関わらず、発言した当人は「私はキモい思いをさせられた被害者であり、キモいあいつは加害者」という認知を形成していることが多い(周囲もそのような関係図を受け入れやすい)。とても便利で強力なことばです。 https://t.co/XqljLNesn2 — 白饅頭(御田寺圭/光属性Vtuber/バーチャルツイッタラー)🌗 (@terrakei07) 2019年11月12日 キモいと思わせない義務、ってのはある種の無敵のコードみたいになってしまうので、エクスクルーシブな場を作ろうとする意図とは相性が良い概念だなと思うことはある(貴族社会とか) https://t.co/NV4iivFllt — 有芝まはる殿下。 / 𝕴.𝕳. 𝕸𝖆𝖍𝖆𝖑 𝕬𝖑𝖞𝖘𝖍𝖊𝖇𝖆 (@Mahal) 2019年11月14日 ほんらい、「キモ

    コストをケチると、中年男性はたちまち「キモく」なってしまう
    nstrkd
    nstrkd 2019/11/22
  • いくら頑張っても幸福になれない理由は、幸福の本質が「なる」ではなく「見つける」だから。

    先日、福岡に出張に行ったとき、あるアントレプレナーの方と、「人の幸福」についての話になった。 背景を話すと、私は常日頃「会社は、人が幸福になるための、社会装置に過ぎない」と思っている。 だから、経営者に「幸福の条件」を尋ねるのが常なのだ。 「やはり、稼いでこそ、という感じですかね?」 と私は意地悪くカマをかけた。 起業家は「何よりも金」と、堂々という人は少ない。 建前は「世のため、人のため、世界を変えるため」なんてことを言う。 だがその実、心の中では、「金、自己顕示、モテ」を、ひたすら望む人物は少なくない。 ただ、それはそれで、人が良ければ、良いとは思う。 が、それは隠せない。 言動や、SNSを見れば、すぐに分かる。 だが、彼は軽くスルーする。 「安達さん、いくらお金を持っても、名誉を手に入れても、幸福にはなれないですよ。」 「まあ、そうでしょうね」と私も頷いた。 思うに、「お金」や「名

    いくら頑張っても幸福になれない理由は、幸福の本質が「なる」ではなく「見つける」だから。
  • 最近の日本人が失ったのは「寛容さ」ではなく「身内意識」ではないだろうか。

    「最近日から寛容さが失われている」のは何故か 特に日常的にネットに触れている人で「最近日から寛容さが失われている」と感じている人は多いと思うんだけれど、実際のところはどうなのだろうか。 寛容と無関心は違うことなのに、外から見たら一緒になってしまうのかな。 新幹線の車内ではしゃいでいる子どもや、夜遅くまで騒いでいる学生に対して、私達はどれだけ寛容な気持ちを保っていられるだろうか? 次世代を担う若い世代の、年齢相応の振る舞いに対してさえも、寛容よりも非難が先走ってしまう人が増えているのではないだろうか? 寛容さとは正反対の、きわめて自己中心的な人達もよく見かけるようになった。自分の意に沿わない相手に攻撃的な人間や他人に際限なく要求する人間が、モンスター○○などと呼ばれ、問題視されるようになってすでに久しい。 尤も、自己中心的な他人が増えたのか、それとも私達そのものが自己中心的かつ不寛容にな

    最近の日本人が失ったのは「寛容さ」ではなく「身内意識」ではないだろうか。
    nstrkd
    nstrkd 2019/01/13
  • 理解しがたい他者へは、理解しようと努力するより、関わらないほうがお互いに幸せだ。

    杉田議員の「生産性」発言や、テニスの大坂なおみ選手の活躍で、LGBTやハーフの人たちに注目が集まった。 マイノリティ側の人が取りざたされるとき、「いままでどれだけの理不尽を味わってきたか」「理解のない人に傷つけられてきたか」などが語られることが多い。 そして結論として、「理解を示して受け入れてるべき」となる。 もちろん、理解して受け入れる人が多ければ、それに越したことはないだろう。 でも人間、どうしても理解できない人というのはいるものだ。 だからわたしは、理解を強いるよりも、「理解できないなら攻撃せず首を突っ込まない」という無関心さが、多様化する社会には必要なんじゃないかと思う。 「理解しない人」が批判される現代 最近、『いままでの社会において想定外の人』への理解を求められることが増えてきた。 LGBTやハーフもそうだし、精神疾患をもつ人や不登校経験がある人もそうだし、収入が低く結婚ができ

    理解しがたい他者へは、理解しようと努力するより、関わらないほうがお互いに幸せだ。
    nstrkd
    nstrkd 2018/10/27
  • 正義の心で怒る人たちは、なぜ幸せになれないのか。 | Books&Apps

    少し前にろくでなし子さんが怒りについて言及されており、大変に感服したので下に引用させて頂く。 数年前、ツイフェミの人達が「もっと怒っていいんだよ。」と最初に言い始めた頃、わたしは共感してた。でもそこから怒りの歯止めが効かなくなりだし、一緒に怒らない人まで許さず、どんどん過激化し、「ジャップオスはシネ」と言うようになり果てる人まで現れ、「怒り」は人を狂わせると思った。 — ろくでなし子 祝デコまん無罪確定! (@6d745) 2018年10月1日 実際、怒りはとても扱うのが難しい感情だ。 なぜ怒りは人を狂わせるのだろうか?この構図をキッチリ認知する事は、あなたの人生にきっととても役に立つだろう。 というわけで今日は怒りが人を狂わせるシステムについて書いていこうかと思う。 自分は被害者だと思ってしまうと、どんな事でも自分に正義が見いだせてしまう 人は様々な事で怒る。失礼な扱いを受けたり、他人と

    正義の心で怒る人たちは、なぜ幸せになれないのか。 | Books&Apps
    nstrkd
    nstrkd 2018/10/18
  • 信用できる人と繋がれば繋がるほど、人生は圧倒的に効率的になっていく | Books&Apps

    ひょっとして前にも話したような気がしなくもないのだけど。 僕が以前聞いて非常に腹落ちした言葉の一つに「自分の周りにいる人間を、10人集めて平均化したのが貴方である」という言葉がある。 人間というのは、当に周りの人間に影響を受けやすい。 朱に交われば赤くなるという言葉があるように、昔の人もなんとなく、そういう作用がある事はわかっていたのだろう。 私達は自分自身を独立した一人の人間だと認識しているけど、実のところ人間は社会的な存在であり、所属する集団にとてつもない影響を受ける。 自分で考えたような事柄も、よくよく突き詰めていくと実は「集団で考えている」事がとても多い。 例えばだけど、所属する集団が反原発のノリなら、自分だけが原発推進派である事は非常に難しい事となる。 集団の中で和を成立させるためには、基的には意見の一致が必要だ。 このように集団のアイデンティティーは、私達の意識に非常に強く

    信用できる人と繋がれば繋がるほど、人生は圧倒的に効率的になっていく | Books&Apps
    nstrkd
    nstrkd 2018/10/07
  • 日本人のイメージする「個人主義」と海外の「個人主義」は、明らかに違う気がする。

    漫画『ドラえもん』の世界で生きているのび太たちと、わたしが暮らしてきた世界は、ずいぶんちがう。 野球のボールが人の家の庭に飛び込んだとしても、「ごめんくださぁい」なんて声はかけない。 そもそも、ボールが人の家に入る可能性がある場所でボール遊びなんてしたことがない。かみなりさんのような近所のおじさんに怒鳴られたこともない。 地域によってもちろん大きな差があるだろうけど、昔に比べたらずいぶん『世間』が狭くなったのだなぁ、なんて思う。 『世間』が狭くなり孤独になるわたしたち 『世間』という言葉は『社会』と同じような意味に思えるが、実は『世間』には「自分の活動範囲」という意味もある。 たとえば「世間が狭いね」と言うのは、活動範囲が偶然かぶったことへの驚きだ。 『「空気」と「世間」』というでは、世間と社会の定義を、こんなふうにまとめている。 自分に関係のある世界のことを、「世間」と呼ぶのだと思いま

    日本人のイメージする「個人主義」と海外の「個人主義」は、明らかに違う気がする。
    nstrkd
    nstrkd 2018/08/19