エンドルフィン志向(ヘロイン派)とドーパミン志向(コカイン派) 快感を生む神経伝達物質の代表がエンドルフィンとドーパミンであり、それらのシステムがA10神経系とも重なっていることを前投稿で述べた。エンドルフィンに相似する物質はモルヒネであり、ドーパミンに相似する物質は覚醒剤である。すなわち、快感をもたらす手段として、ヒトはエンドルフィン(陶酔)志向とドーパミン(過度覚醒)志向の2つの方向性を持っているわけである。 世界の全ての民族はどちらかの文化を持っている。中国とかインドなどのアジアの民族は一般にエンドルフィン志向であり、それらの地域ではヘロイン(アヘン)は流行るがコカイン(強力な覚醒剤)は売れない。明治以降の日本とか欧米諸国はドーパミン志向で、覚醒剤とかコカインが流行るわけである。戦争に置いても、イスラムのムジャーヒディーンは突撃前にアヘンを用いて恐怖心をなくし、日本のかつての特攻隊員