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ブックマーク / www.cinra.net (23)

  • 日本に魅せられた音楽家アート・リンゼイの交友関係の秘密を探る | CINRA

    アート・リンゼイがソロ名義では実に13年ぶりとなる新作『Cuidado Madame』を完成させた。DNA時代に通じるノイズギター、The Lounge Lizards譲りのジャズ風味、そして、近年のメインだったブラジル音楽の要素が融合し、非常に実験的でありながら、同時に優れたポップレコードでもある。2016年はMETAFIVEのアルバムが年明けを飾ったが、それにも通じる衝撃度の作品だと言っても大げさではないように思う。 このインタビューはアートが昨年8月に来日し、代官山・晴れたら空に豆まいてを舞台に、青葉市子、山木秀夫、Buffalo Daughter、ジム・オルークと共に5デイズのライブを行った際に収録されたもの。坂龍一との交流がよく知られ、近年は頻繁に来日も果たしているアートだが、そもそも彼がどのように数多くの日のミュージシャンと交流を深めていったのかは、あまり語られる機会がなか

    日本に魅せられた音楽家アート・リンゼイの交友関係の秘密を探る | CINRA
  • Chappieで一世風靡 groovisionsに「時代」の捕まえ方を聞く | CINRA

    1990年代前半、ピチカート・ファイヴのステージビジュアルなどで注目を集め、着せ替えキャラクター「Chappie(チャッピー)」で一世を風靡したデザイン集団「groovisions」。ミュージシャンのCDパッケージやPVをはじめ、様々な企業のアートディレクションを数多く手がけてきた彼らは、「フラットデザイン」の先駆け的な存在として、今も大きな影響力を持ち続けている。 京都で誕生し、東京に進出してから今年で20年。そんな彼らが1月6日から15日まで、東京・青山のスパイラルガーデンにて展覧会『GROOVISIONS 5×27』を開催する。タイトル通り、縦横比5:27の全長13メートルにもなる大型ディスプレイで新作映像を発表するほか、アーカイブ作品展示、さらには京都でオープンした直営セレクトショップ「三三屋」(みみや)を期間限定で出店させるなど、groovisionsの世界観を思う存分楽しめる内

    Chappieで一世風靡 groovisionsに「時代」の捕まえ方を聞く | CINRA
  • 藤井麻輝が語る、相方・森岡賢を亡くしてもminus(-)を続ける決意 | CINRA

    あまりにも突然だった森岡賢の死去から半年。完成寸前ながら森岡の急逝で発売延期になっていたminus(-)の1stアルバム『O』が、いよいよリリースされる。 残された唯一のメンバーである藤井麻輝が、完成寸前だった音源をさらに突き詰めて完成させた。これまでのミニアルバム『D』『G』収録曲の別テイクに加え、新曲3曲を加えた全11曲。オリジナルバージョンではゲストボーカルが歌っていた曲も、森岡と藤井自身の歌唱に差し替えられている。アレンジの建て付けに大きな変化はないが、音色やミックスのバランスなどが大きくブラッシュアップされ、聴いた印象はまるで別物と言っていい変化がある。期待した通りの、いや期待以上の傑作に仕上がったと言っていい。 なお、森岡在籍時最後のライブとなった2016年2月22日の恵比寿LIQUIDROOMでのライブと、森岡不在で行われた8月13日赤坂BLITZでのライブの映像を収録したD

    藤井麻輝が語る、相方・森岡賢を亡くしてもminus(-)を続ける決意 | CINRA
  • 架空のバンド? シンガポール発・NADAが考える、シンガポールのアイデンティティ | CINRA

    ここシンガポールでは、2016年6月22日〜7月9日にかけて、『Singapore International Festival of Arts (SIFA)』の前夜祭にあたる『The O.P.E.N.』が18日間に渡って開催中だ。毎年気鋭のキュレーションでシンガポールのカルチャー好きたちを魅了する同アートフェスティバル。中でも今年注目のイベントが『Club Malam』だ。1955年に閉鎖した空港跡地で三日三晩パーティが繰り広げられるらしい。しかも出演アーティストはシンガポールの気鋭イラストレーターSpeak Crypticや、架空の音楽デュオNADA、インドネシアのアバンギャルドな実験ロックグループSenyawaなど、かなり尖ったセレクション。『Club Malam』に込められた意図とは? メインアクトを務める架空の音楽デュオNADAのSafuan Johari(写真右)とRizman

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  • 文化を作り上げた名店ライブハウスO-nestの20年を店長らに訊く | CINRA

    数多くのライブハウスやクラブがひしめき合う渋谷区円山町。その一角にあるコンビニのわきから建物に入り、エレベーターで6Fへ。降りるとすぐに目の前に広がるバーフロア。そう、そこが今年3月にオープン20周年を迎えるライブハウスTSUTAYA O-nestだ。2000年代前半~中盤には海外から多くのアーティストが来日し、ポストロック / 音響系の盛り上がりに大きく貢献すると、2000年代後半には「ネスト系」という言葉も生まれ、『nest festival』を開催。2010年代に突入し、そこにアイドルが流入してきた今も、時代に寄り添ったライブハウスのあり方を体現し続けている。そんなO-nestが多くのミュージシャンやお客さんから愛されているのは、芯のある良質なブッキングはもちろん、やはりバーフロアに象徴される「場」としての存在感が、何よりの理由だと言えるのではないか。 そこで今回は、3月1日から始ま

    文化を作り上げた名店ライブハウスO-nestの20年を店長らに訊く | CINRA
  • 一度は音楽業界と決別した藤井麻輝、復帰後の怒濤の活動を語る | CINRA

    藤井麻輝が3年以上に及ぶ沈黙からカムバックし(詳しくは前回のインタビュー記事にて)、SOFT BALLET時代からの盟友である森岡賢に声をかけminus(-)を始動させてから1年半。昨年ミニアルバム『D』でデビューを飾り、コンスタントなライブ活動を経て新作ミニアルバム『G』を完成させた。アンビエント的なサウンドも展開していた前作に対して、森岡の作る楽曲を藤井がアレンジ、プロデュースしたという今作は、EDMを彼ら流に解釈したアッパーな内容となっている。 藤井はminus(-)のほか、芍薬とのユニット睡蓮や、BUCK-TICKの今井寿とのユニットSCHAFTのメンバーとしても活動している。先日21年ぶりの再始動を発表したSCHAFTは来年1月20日にアルバム『ULTRA』を発表する予定だが、その追い込み作業で佳境に入っている藤井をスタジオまで追いかけインタビューを敢行。SCHAFTの制作状況に

    一度は音楽業界と決別した藤井麻輝、復帰後の怒濤の活動を語る | CINRA
  • 灰野敬二とジョン・ケージ、名曲“4分33秒”を巡る表現者の思い | CINRA

    音や音楽に「批判」的にアプローチする作品やアーティストを紹介し、参加者に「知的興奮」をもたらす音楽フェスティバル『Sound Live Tokyo』(以下『SLT』)。4回目を迎える今年の演目は、これまでの流れをさらに加速させたものになりそうだ。開幕を飾るのは、音楽家・灰野敬二と、劇団「悪魔のしるし」主宰・危口統之の異色コラボレーション。しかも二人が挑むのは、「無音状態」を音楽であると提案した実験音楽の金字塔、ジョン・ケージの“4分33秒”(1952年)である。 4分33秒の間、楽器の演奏を一切せず、その間に聴こえる観客のざわめきなど、すべての環境音を「音楽」として提示した“4分33秒”。以降の音楽表現に、ある意味ではトラウマ的な影響を及ぼしたケージの代表作に対して、当初は批判的だったという灰野は一体どのような形で挑むつもりなのだろうか。また、大勢の人々で複雑な形状の巨大な物体を狭い入り口

    灰野敬二とジョン・ケージ、名曲“4分33秒”を巡る表現者の思い | CINRA
  • もう「ポップス」でなくてもいい (((さらうんど)))インタビュー | CINRA

    「ポップスに対して関心がなくなったというか、諦めたというか」。取材の冒頭で、鴨田潤から飛び出したその言葉は予想していないものだった。2012年の結成以来、1stアルバムの『(((さらうんど)))』にしろ、2ndアルバムの『New Age』にしろ、これまで(((さらうんど)))が発信してきたサウンドには「ポップス」というコンセプトが一貫してあったように感じていたし、最新作『See you, Blue』もそうした延長線上にある作品だと予測していたからだ。 だからといって、『See you, Blue』がこれまでの(((さらうんど)))の音楽性から劇的に変わり、例えばノイズやドローンの沼地と化しているのかというと、まったくそんなことはない。素晴らしい歌ものであることは変わらず、砂原良徳のマスタリングが施されたトラックはより輝きを増していて、むしろポップスとしての強度は高まっているようにすら感じら

    もう「ポップス」でなくてもいい (((さらうんど)))インタビュー | CINRA
  • どうなる? 相次ぐ閉鎖による、首都圏ライブ会場不足問題 | CINRA

    東京厚生年金会館、渋谷公会堂、中野サンプラザという「御三家」 2月1日、赤坂BLITZで行なわれたリッチー・コッツェンの来日公演を観たが、椅子席が用意された全席指定ライブだった。興行の規模や客層に配慮した措置と思われるが、ライブハウスでの座席指定は列ごとの段差が生じないために、自分の背丈や前の客の図体によってはとことん視界が塞がってしまう環境が生まれやすい。ライブハウスで一度定まった席から動けないというのは、スタンディングで見えにくい位置取りになった、とは違った煩わしさがあるし、大きい会場だから仕方ないと諦めることもできずにもどかしい。他の同規模のライブハウスでも何度か全席指定のライブを体験したが、なかなか慣れることがない。 海外アーティストが、ひとまずクラブギグで来日して夏フェスで改めてやってくる流れがすっかり慣例化しているが、15年ほど前まで中堅クラスの来日公演といえば、東京厚生年金会

    どうなる? 相次ぐ閉鎖による、首都圏ライブ会場不足問題 | CINRA
  • 訳がわからないからこそ面白い 大友良英とアジアの刺激的な関係 | CINRA

    大友良英がアーティスティックディレクターをつとめる新しい音楽交流プロジェクト「ENSEMBLES ASIA(アンサンブルズ・アジア)」。その初イベントとなる『Asian Meeting Festival 2015』が、2月6日より東京と京都で開催される。日を含めた東南アジアのミュージシャン総勢20組の見知らぬ者同士によるスリリングな競演は、これから5年にわたる、アジアの音探しの旅の始まりを告げるステージになりそうだ。ヴァナキュラー(土地・風土に固有)な音楽を求めて、アジアという大海へ漕ぎだした大友良英へのインタビューは、ここ5、6年、さまざまな人を巻き込み展開されてきた彼の活動がアジアの地で結実する、そんな予感をさせるものだった。 2005年から『アジアン・ミーティング』というフェスを自腹で3回開催していました。だから、個人的には今回の『Asian Meeting Festival 20

    訳がわからないからこそ面白い 大友良英とアジアの刺激的な関係 | CINRA
  • 光によって視覚の不完全性を問うリギョン展『逆転移』、「太陽の光を描く」新作も | CINRA

    リギョンの個展『逆転移』が、10月31日から東京・銀座メゾンエルメス フォーラムで開催される。 1969年生まれのリギョンは、初期から一貫して光をテーマに制作を続ける韓国出身のアーティスト。光を用いて見えるものと見えないものの関係を再定義し、視覚の限界や不完全性を問いかけるような作品を発表している。 『逆転移』展では、『善悪の知恵の木』『蛇の口づけ』の2作品を展示。2001年に「禁断の果実」のメタファーとして制作された『善悪の知恵の木』は、部屋を目が眩むような強い光で充満させたインスタレーションだ。新作『蛇の口づけ』は、「不可視」という概念の表現に挑んだ作品。移り変わる会場の自然光によって、サウンドと共に「太陽の光を描くこと」を目指す。 リギョン展 『逆転移』 2014年10月31日(金)~2015年1月7日(水) 会場:東京都 銀座メゾンエルメス フォーラム 時間:月~土曜11:00~2

    光によって視覚の不完全性を問うリギョン展『逆転移』、「太陽の光を描く」新作も | CINRA
  • 韓国のアートを活性化させ、政府も支援する「多元芸術」とは? | CINRA

    11月1日より開催される日最大の舞台芸術フェス『フェスティバル/トーキョー14』(以下『F/T14』)では、「アジアシリーズ」という新たなプログラムが加わり、第1回目となる今年は「韓国特集 多元芸術」として、最近少しずつ日でも耳にするようになった「多元(ダウォン)芸術」の3作品が紹介される。 「美術」「演劇」「ダンス」「映画」など、既存の芸術ジャンルを越境するようなアーティストや作品を、政府がバックアップしていくために作られたという「多元芸術」というカテゴリー。今回『F/T14』で紹介される3作品の内、演出家ソ・ヒョンソクが上演するプログラムが、品川区某所で行われる『From the Sea』というツアーパフォーマンスだ。「1人の観客と俳優がペアを組んで街を歩く」という型破りな作品を通じて彼が訴えたいことは、「演劇とは何か?」という根源的な問い。演劇の枠を組み替えたこの作品によって、観

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  • BORISはなぜ海外で成功し得た? 文脈を喪失した時代に輝くバンド | CINRA

    少し前までのBORISというバンドは、海外と日での知名度が完全に逆転したバンドの典型例だった。海外でのアルバムセールスは数万枚を記録し、NINE INCH NAILSをはじめとした大物アーティストにも愛され、大型フェスにも多数出演。一方日では、アンダーグラウンドなシーンでこそ著名なバンドであったものの、その名前をオーバーグラウンドで聞く回数は決して多くなかった。しかし、ボーカロイドを含む、エクストリームな形で進化した日音楽シーンを意識し、女性ボーカルを効果的に取り入れた日でのメジャーデビュー作『New Album』をリリースした2011年以降は、その状況も少しずつ変化してきている。最近ではCMソングも手掛けるなど、国内外それぞれの活動スタンスが築き上げられつつあるという印象だ。 そんなBORISには、近年2つの大きな変化が起こっていた。ひとつは、日人なら誰しもそうであるように、

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  • 石橋英子×前野健太 素晴らしいポップミュージックとはなにか? | CINRA

    2012年に発表した『Imitation of life』が昨年アメリカの名門インディーレーベルDRAG CITYからリリースされ、一方では、ジム・オルーク(名盤『Eureka』はDRAG CITYからのリリース)をはじめとした様々なアーティストとのコラボレーションも盛んに行うなど、極めて個性的な活動を続ける近年の石橋英子。今年の1月には、ジムと山達久とのインプロビゼーションユニット「カフカ鼾」としてもアルバム『okite』を発表したばかりだが、間髪入れずに自身のソロ作『car and freezer』が完成した。『Imitation of life』同様、おなじみとなった凄腕バンド「もう死んだ人たち」のメンバーが全面的に参加した作は、間違いなく2014年を代表するであろう、実に素晴らしいポップスの傑作である。 そして、そんな作品に大きな貢献を果たしたのが、前野健太だ。『car and

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  • 死ぬまでにこんな仲間に出会えるか カフカ鼾インタビュー | CINRA

    ジム・オルーク、石橋英子、山達久の三人が、即興演奏主体の新バンド「カフカ鼾」を結成。Bandcampなどで楽曲を発表してきたが、昨年6月に六木SuperDeluxeで行われたジム主催のイベント『ジムO 六デイズ』で行われたライブを収録した、1曲37分のアルバム『okite』でCDデビューを果たす。近年はジムと石橋それぞれのバックバンドを同じメンバーが務めたり、ジムがプロデュースした前野健太や長谷川健一の作品に石橋と山が参加するなど、不定形の音楽集団として活動しているような印象も強いこの三人。ジムはSONIC YOUTH、石橋はPANICSMILEと、かつてはバンドのメンバーとして活動していた時期もあったが、現在の枠に捉われない活動形態というのは、そのまま彼らの音楽の自由度の高さに繋がっているように思う。「家族みたい」という仲だけに、三人のやり取りは相変わらず軽妙で、インタビューは基

    死ぬまでにこんな仲間に出会えるか カフカ鼾インタビュー | CINRA
  • あの人の音楽が生まれる部屋 Vol.3:Crystal | CINRA

    長野新幹線からローカル線に乗り換えて30分あまり。しかし、住所をたどってみても、そこにはスタジオらしき建物はありません。閑静な住宅街に現れたのは、大きな日家屋の一軒家。庭も丁寧に手入れがなされています。ここは(((さらうんど)))のサウンドコンポーザーとして知られるCrystalさんのプライベートスタジオ兼実家。近所に家族と住む別の家を借りながら、実家の一室をプライベートスタジオとして利用しているそうです。ポップセンス溢れる楽曲と、イルリメさんの穏やかな歌声、ダンサブルなアレンジでリスナーから高い評価を集める(((さらうんど)))。この実家兼プライベートスタジオで、Crystalさんはいったいどんな音楽とともに育ち、どんな音楽を生み出そうとしているのでしょうか。お気に入りの機材と共にたずねてみました。 テキスト:萩原雄太 撮影:豊島望 Crystal(くりすたる) 1995年からDJ活動

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  • 電気グルーヴがサブカルチャーに残した爪あと | CINRA

    やっぱり、電気グルーヴみたいなグループ、他のどこを探してもいない。3年半ぶりの新作アルバム『人間と動物』を聴くと、改めてそう痛感させられる。全曲歌モノ、80年代ニューウェーブ感満載のサウンド、ナンセンスな歌詞――。しかし、そうやって要素を並べてみても、その音の格好良さ、ふつふつとこみ上げてくる面白さは、上手く説明できない感がある。「『WIRE』を主宰し日のテクノシーンを牽引する石野卓球」「CMやバラエティ番組、映画でも活躍するピエール瀧」というプロフィールこそ知られていても、それだけでは二人が電気グルーヴとして集まったときに生まれる不思議な爆発力を伝えられないような気もする。5年ぶりの全国ツアー『ツアーパンダ』も始まった今、改めて「電気グルーヴとは一体何なのか?」、そして「今の10代に電気グルーヴのヤバさを伝えるとしたら、果たしてどうすればいいか?」というテーマのもと、臨んだインタビュー

    電気グルーヴがサブカルチャーに残した爪あと | CINRA
  • 11ヶ月働いて1ヶ月休む会社 | 特集 | WEBデザイナー・音楽・編集…クリエイティブの求人 CINRA.JOB

    もし1ヶ月間仕事を休めたら、何をする? そんな夢のような話しが現実になったら……。きっと色々と想像してニヤけてしまうに違いない。しかし、それを夢で終わらせない「11ヶ月働いて1ヶ月休む会社」が実際にあると聞いた。しかも、誰もが知るビッグクライアントとも仕事をするデザインスタジオが、である。ワヴデザイン株式会社によるこの挑戦は「より良いデザインは、より充実した人生から」との信念から生まれた。大胆な長期休暇でメンバーの成長を促すと共に、会社のアイデンティティを示す試みでもあるこのプロジェクト。その真意を松龍彦さんと中村和貴さんに聞いた。 (取材・文:内田伸一 撮影:菱沼勇夫) 1ヶ月休めるって当ですか? ひと月の休暇を「インプット期間」に ワヴデザインは2006年設立。ウェブ、印刷物からモーショングラフィックまで幅広い制作を少数精鋭(現在12名)で手掛けるデザインスタジオだ。「デザインは時

  • 『この人に、この人生あり!』 第5回:半径3mの世界から始まった「マンガ研究」浅野いにお(漫画家) | CINRA

    『素晴らしい世界』で日常をベースにした新世代のマンガ家として注目され、若者たちの喪失と再生の物語『ソラニン』が大ヒット&映画化。連載中の『おやすみプンプン』では超現実的描写も用いて、誰もが持つ人間のドス黒い内面世界の表現に挑むなど、絶えず話題作を世に問い続ける、浅野いにおさん。そのマンガ世界は、どんな「人生」から生まれ出てくるのでしょう? 現在の作風にも通じそうな少年時代のエピソードから、17歳での幸運なデビューに続く暗中模索の日々。そして『ソラニン』ヒット後の悩みや新たな挑戦、さらにこの冬描き下ろした、ローソンのカフェサービス・MACHI café×アーティストコラボタンブラーのお話も含めた、最新の心境を伺いました。 1980年生まれ、茨城県出身。2001年『宇宙からコンニチワ』で第1回GX新人賞に入賞。主な作品に『素晴らしい世界』『ひかりのまち』『虹ヶ原ホログラフ』『おざなり君』、宮崎

    『この人に、この人生あり!』 第5回:半径3mの世界から始まった「マンガ研究」浅野いにお(漫画家) | CINRA
  • 巨大なシステムの中で OKIインタビュー | CINRA

    アイヌ音楽の可能性を広げ続けるミュージシャン・プロデューサーのOKIと、沖縄民謡界の女王として知られる大城美佐子。この距離的にも、音楽性においても、大きく隔たりのある2人の音楽家が、お互いへのリスペクトと理解によって作り上げた『北と南』。この作品はOKIにとって、沖縄音楽へのチャレンジであっただけでなく、「3月11日以降、初めて発表される作品」という点において、非常に重要な作品となった。 我々は社会に属している以上、巨大な経済のシステムに関わらざるを得ない。原発事故の問題も、アイヌの先住民族の問題も、その根にあるのはこのシステムの問題であることを、OKIは語気を強くして語ってくれた。そして、恐怖に屈せず、意識を高く持つことが重要であると。もちろん、このシステムの問題は、とてもとてもすぐに解決できるような問題ではない。しかし、『北と南』という作品が示している「相互理解」と、OKIがアイヌ音

    巨大なシステムの中で OKIインタビュー | CINRA