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ブックマーク / oraccha.hatenadiary.org (3)

  • 「Virtualを仮想と誤訳した責任は我々にあります」 - Plan9日記

    書籍「ソフトを他人に作らせる日、自分で作る米国」を読んでいたところ、元日IBMの方によるタイトルの発言が飛び出した。この業界に長くいると、仮想記憶に仮想計算機と「仮想」という訳語にはまったく違和感を感じなくなってしまったが。。。曰く、IBMがVirtual memoryを発表したとき(MVSのことかな*1)、日IBMが仮想記憶と訳したのだそうな。『virtualは「事実上の」「実質的」という意味であり、virtual memoryは「来のメモリーではないが事実上メモリーとして使える技術」を意味する。』 大学時代の恩師も次のように言っていた。 「仮想」という概念が、コンピュータの世界に入ったのは、19751965年のことである。MITがMULTICSという汎用大型TSSの構想を発表した。これが現在の、パソコンネットワーク時代の幕開けの狼煙であった。この中の技術に「仮想記憶」の概念が含

    「Virtualを仮想と誤訳した責任は我々にあります」 - Plan9日記
  • UTF-8小話 - Plan9日記

    UTF-8Wikipediaに書かれている通り、 当初は、Plan 9で用いるエンコードとしてベル研究所で考案された。 ものだけど、最近古屋で見つけた「インターネットヒストリー」の村井純先生のあとがきに気になる記述があった。 ちょっと長くなるけど引用する。 かなり昔の話だが、ベル研のUNIXを作ったオペレーティングシステムを担当していたグループにオペレーティングシステムについての講演を頼まれたときに「日語」の話をしたことがある。正直にいうと、ケン・トンプソンやデニスリッチなど、コンピュータ界のノーベル賞といわれるチューリング賞をとった錚々たるメンバーを前にして、当時「ただの研究者」であった自分がオペレーティングシステムについて何を話したらよいのだろうと悩んでしまった。結局開き直って話すことにしたのが漢字の問題だったわけだ。しかし、このときの講演の内容が、彼らにとっては1バイト1文字と

    UTF-8小話 - Plan9日記
  • 「エラー忘却型コンピューティング」なんて言い出したのは誰だ! - Plan9日記

    正確にはFailure-oblivious computingを「エラー」忘却型コンピューティングって訳したのは誰だという話。訳す過程でfailureがerrorに入れ替わっている。情報系の人間は「名前重要!」とか言う割に、障害(fault)、異常(error)、故障(failure)という用語の定義、使い方に無自覚な人が少なくない。Twitterで意外と反応があったので、(自戒を込めて)書き起こしてみる。 Failure-oblivious computingは、2004年のOSDIでMITのMartin Rinardらが論文"Enhancing Server Availability and Security Through Failure-Oblivious Computing"で提案した技術。Cのような言語で不正ポインタ参照が発生しても、これを検出してなかったことにして(適当な値を

    「エラー忘却型コンピューティング」なんて言い出したのは誰だ! - Plan9日記
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