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ブックマーク / blog.tinect.jp (201)

  • 「自由にやらせると、潰れてしまう人」について。

    正月が終わった。 新しい年が始まり、仕事が再開される。 が、長い休みの後には、反動として「働けなくなる人」が一定数出てくる。 仕事のプレッシャーからなのか、プライベートのトラブルに起因するものなのか。実際のところは決してわからない。 そして、私が最も記憶している出来事の一つも 「休み明けに働けなくなった人物」の話だ。 ***** 10年以上前の話。 私が参加していたプロジェクトのメンバーの一人に、システム会社出身のOさんという人物がいた。 彼は能力的には平凡で、特に明晰であったわけではなかったが、その真面目さと素直さで、プロジェクトリーダーからはそれなりの評価を得ていた。 「それなりの」という言葉を使った理由は、リーダーにとって「面倒な仕事を引き受けてくれる便利な人物」という認識だったからだ。 特に優れたアイデアを出すわけでもなく、顧客との折衝がうまいわけでもない。 だが、与えられた大量の

    「自由にやらせると、潰れてしまう人」について。
  • 忍者ハットリくんが、私の人生を大きく変えた、という話。

    今からどうでもいい話をします。 私の人生は、割と大きなレベルで、忍者ハットリくんによって変わりました。 忍者ハットリくんといっても、アニメ版や原作ではありません。 ハドソンから発売されていた、ファミコン版の「忍者ハットリくん 忍者は修行でござるの巻」の話です。 皆さんご存知ですか?ファミコン版の忍者ハットリくん。 ハットリくんを操作して、ひたすらゴールへと突き進む横スクロールアクションゲーム。 世間的には、ハットリくんのお父さんであるジンゾウが、ゴールにたどり着いて喜んでいるハットリくんに対して、大量のチクワに混ざって容赦なく鉄アレイを投げまくってくるゲームとして著名だと思います。 落ちてきた鉄アレイに直撃しても一瞬動けなくなるだけで済むハットリくんの耐久力半端じゃないとか、 そもそもチクワが好きなのはハットリくんじゃなくて獅子丸だろなんでハットリくんがチクワ与えられてるんだよとか、 ハッ

    忍者ハットリくんが、私の人生を大きく変えた、という話。
  • 「やり抜く力(Grit)」は誰にでも、生まれながらに備わっている。

    一昨年あたりからGrit(グリット)という単語を時々聞くようになった。 日語になおすと「やり抜く力」と訳すのが正しいだろうか。 この単語はアメリカの心理学者であるアンジェラ・リー・ダックワース氏が提唱された概念だ。 彼女は成功者に共通する条件がなんなのかを探っているうちに、頭の善し悪しなんかより『時間をかけて物事に取り組む』能力の有無の方が重要であるという事に気がついたのだという。 確かに物事の成功において、タフさは重要だ。 マルコム・グラッドウェルがかつて一万時間の法則というものを提唱していたけど、どんな天才であったとしても一瞬で偉業を成し遂げるのは不可能だ。成功には一定量の時間がどうしても必要となる。ローマは1日にしてならずである。 物事の遂行にはタフさは重要だ。就活でもラグビー部や野球部などは重宝される傾向にあるけど、それは彼等の耐久力の高さを見込んでの事だろう。 やり抜く力は、あ

    「やり抜く力(Grit)」は誰にでも、生まれながらに備わっている。
  • 「タスク管理をしっかりやると、人生が変わるくらいのインパクトがある」という話。

    むかし、一緒に働いた方から「なぜタスク管理をしないのか」と問われた事がある。 だが、その時の私には、多くの人が思うように、なぜタスク管理が必要なのか、それにどのようなメリットがあるのか、正直よくわからなかった。 というのも、上から出された指示はそう忘れるものではない。 百歩譲って、忘れそうなときにはメールで貰えばよいし、手帳もある(今ではスマートフォンもある)。 また、いちいちタスクを書き出して管理をするという手間が、むしろ仕事を遅らせるのではないかと思っていたからだ。 私は言った。 「タスク管理ですか……。指示はちゃんと覚えてますから大丈夫ですよ。」 すると彼は言った。 「もしかして、タスク管理を面倒くさそう、とか思ってる?」 図星だったが、私は平気な顔をした。 「いえ、なんか仕事をやらされている感……というか仕事に追われるのが嫌なんです。」 「ふーん。」 彼はニヤリと笑って言った。 「

    「タスク管理をしっかりやると、人生が変わるくらいのインパクトがある」という話。
  • なぜ「オフィスのない会社」は生産性が高く、チームワークが良いのか。

    マンツーマンのプログラミング技術指導サービス「侍エンジニア塾」を主宰する、木内です。 (左:木内 右:花木) 「働き方改革」において、リモートワークを推進する会社が増えています。 リクルート、カルビー、トヨタ、味の素…… 有名企業、大手企業が次々に、リモートワークの導入に前向きであることを示しています。 また、我々のようなスタートアップ企業ではさらにもう一歩踏み込み、 「オフィスがない(または極めて小さい)企業」 を志向する会社も少なくありません。 実際、我々にもオフィスはありますが、規模は極めて小さく、コラボレーションやディープワークのインフラとして供給するだけにとどまっています。 もちろん「オフィスに来なければならない」という義務は一切ありません。 その結果、90%の社員がフルリモートワーク、10%の社員がほぼリモートワーク、という状態になっています。 「オフィスなし」はコスト削減のた

    なぜ「オフィスのない会社」は生産性が高く、チームワークが良いのか。
  • リモートワークは「サボるやつ」にルールを合わせてはいけない。

    こんにちは。コワーキングスペースBasispointを運営する、AscentBusinessConsultingの北村です。 最近コワーキングスペースを運営しているためか、リモートワークに関するご相談をいただくことが増えました。 聞くと、多くの日企業にとって「リモートワーク」は意外とハードルの高いもののようです。 例えば、 「ちゃんと仕事をするのか」 「指示が伝わらないのではないか」 「顔をあわせないと不安だ」 など、様々なリモートワークにまつわる悩みをお聞きします。 そこで今回はリモートワークのポイントについてお話をいたします。 リモートワークは「できる人」の特権? 私が以前在籍していた外資系企業ではリモートワークは当然のように行われていました。 そして基的には ・勤怠は問わないが、そのかわり成果は出す ・成果が出せなければ職場を去る という2つの条件が支配的な価値観でした。 つまり

    リモートワークは「サボるやつ」にルールを合わせてはいけない。
  • 現代においては「嫌な仕事はしない」は圧倒的に正しい。

    新卒のとき、「嫌な仕事でも我慢して引き受けたほうが良い」というアドバイスを貰ったことがある。 「なぜですか?」と聞くと、その方は「社内の信用とスキルを得るため、嫌な仕事でも我慢して引き受けるべき。」といった。 その3年後。 私は別の方から、「私は嫌な仕事は絶対に引き受けない。」という、真逆の話をいただいた。 同じように「なぜですか?」と聞くと、「やりたくないことを無理やりやっても、パフォーマンスは出ない」といった。 さて、一体どちらの言い分が正しいのだろうか。 当時の私に結論を出すことはできなかった。 ***** まず事実として、パフォーマンスと内発的動機(外部からの強制や報酬ではなく、自らやりたいと思うかどうか)には関係がある。 これは実験によって確かめられた、科学的事実だ。 例えば内発的動機づけを研究している、カーネギーメロン大のエドワード・L・デシは、著書の中で次のように述べる。 他

    現代においては「嫌な仕事はしない」は圧倒的に正しい。
  • 厄介なのは「わからない」ではなく、「わかりたくない」なんだよね。

    コンサルタントをしていた時、記憶に焼き付いた先輩からの一言がある。 『厄介なのは「わからない」ではなく、「わかりたくない」なんだよね。』 これは、聞いたときにはそうでもないと思ったが、時が経てば経つほど、含蓄のある言葉だったとわかった。 人は、自分の経験や知識の中にないことを聞いた時、二通りの反応を示す。 一つは「わからない」。 そしてもう一つは「わかりたくない」である。 ちょっとした言葉の違いくらいかと思いきや、この2つの差は天と地ほど大きい。 人は「わかりたくない」時がある。 例えば、こんな話がある。 目の前にボタンがあると想像して欲しい。あなたはその管理者から「好きなときにボタンを押してください」と言われる。 あなたはしばらくした後「そろそろボタンを押すか」と思い、ボタンを押す。 この「ボタンを押す」という行為。じつはあなたの意思でボタンを押したのではない…… と聞かされたら、どう思

    厄介なのは「わからない」ではなく、「わかりたくない」なんだよね。
  • 残業抑制をしたら、人事評価が「成果重視」に変わった会社の話。

    最近は世間の風当たりが厳しいためか、「労務管理」に勤しむ会社が当に増えた。 労務管理というと何やら難しい響きがあるが、要するに実態は「残業禁止」である。 つい先日もある中小企業で働く友人と話していた時、 「一昨年は残業時間が月に100時間を超えていたが、今年は20時間を切りそう」と、残業削減の取り組みをしたことを話してくれた。 「労基署がこわいから残業削減の取り組みを初めて、ヨーイドンで、残業を減らした。もちろん、持ち帰って仕事も禁止。」 「へえ。業績はどうなった?」 「ほとんど変わらない。というかむしろ最高益だった。」 「なんとw」 「1つは、残業代が減ったことによるもの。もう1つは……時間かけてもパフォーマンスはあまり変わらないってことかな。」 「なるほどー。よかったね。」 「そうなんだけど、一つ問題があって。」 「なんですか?」 「貢献度の高い社員は、時間を短縮してもきちんと目標を

    残業抑制をしたら、人事評価が「成果重視」に変わった会社の話。
  • 「手間をかけないのは、誠実ではない」と思う人は結構多い。

    最近では「履歴書は手書きで」が批判されがちだ。 文字で真剣度なんて分かるわけない。「手書き」のエントリーシートを要求するのは、心底やめてほしい。(Books&Apps) わたしはつい3年半前までは大学生だったのだが、就活の際、いまだに書類を手書きすることが推奨されているのには驚いた。 ほぼすべての企業でパソコンが普及し、学生もレポートをパソコンで書いている世の中なのにも関わらず、だ。 就職講座では、「丁寧に書くべし」「修正液はNG」「まずは下書きしましょう」というありがたいアドバイスをもらった。 堀江貴文さん、手書きの履歴書は「やめて欲しい」(ハフィントンポスト) ライブドア元社長の堀江貴文さんが3月8日、履歴書の手書きは「やめて欲しい」とツイートした。 前日にはてな匿名ダイアリーに投稿された「履歴書が手書きの奴は採用候補に入れたくない」という記事に対し、自身の考え方を示したものだ。 多大

    「手間をかけないのは、誠実ではない」と思う人は結構多い。
  • 一緒に働きたい人(あるいは、最低限、一緒に働いても問題なさそうな人)を選ぶ、面接での質問について。

    「面接だけで、有能かどうか見抜けるか?」(Books&Apps) 採用失敗の質は「ミスマッチ」にあり、さらに言えば「面接からパフォーマンスを予測する」のが難しいことにある。 僕自身、最近、面接を受けたり、面接をする側になったりという機会があったで、これを読んで考えさせられました。 実際のところ、「面接で能力や人柄を見抜く」っていうのは、けっこう難しいんですよね。 能力はともかく、人柄くらいは、わかるんじゃないの? 僕もそう思っていました。 医学部というのは二次試験で面接が行われることが多いのですが、担当している偉い人に以前聞いた話では、 「それが決め手になるというよりは、明らかにコミュニケーション能力に問題があったり、挙動不審な人を除外するためにやっているようなもの」 だということでした。 それはもう10年以上前の話なので、今はまったく違うのかもしれませんが。 【読書感想】採用学(琥珀色

    一緒に働きたい人(あるいは、最低限、一緒に働いても問題なさそうな人)を選ぶ、面接での質問について。
  • 「先輩、残業できないので生産性を上げる方法を教えて下さい。」

    「先輩、生産性を上げる方法を教えて下さい。」 Sは後輩のKから質問を受けた。 「なんで突然、生産性?」 Sは聞く。 「日は生産性が最低だと聞きまして」 「ほう」 「ちょうど会社も残業を削減しろと言ってるじゃないですか。残業が多いと評価が低くなるって。」 「だな。」 Kは当に困っているようだ。 「で、生産性が我が社最高との評判の高いS先輩に、教えを請いたいと思いました。」 「ふーむ。」 SはKのことを「素直だが、能力はちょっと低いやつ」と評価している。 真面目なのだが、機転が利かず、先読みができない。 おそらく他の社員たちも概ね、同じような意見だろう。 事実、彼は仕事は遅い。いつも夜遅くまで仕事をしているのを、皆が目撃している。 一昔前までであれば、「頑張っている」と評価されたかもしれない。 だが、今はもうそのような時代ではない。 おそらくこのまま行けば、彼の期末の評価は少なくとも中の下

    「先輩、残業できないので生産性を上げる方法を教えて下さい。」
  • コンテンツマーケティングが失敗する理由

    「こちら広報部」編集部では、「Books&Appsの記事はなぜ拡散され読まれるのか?」と言う視点で、隔週で「こちら広報部メルマガ」を発行しています。 ご希望の方は、こちらへご登録ください。→ こちら広報部メルマガ「マーケティングコラム」登録 ************* 配信日:2017/10/25 我々が記事を書いていると、時々「コンテンツマーケティングをしているのですか?」と聞かれる時がある。 実はこの質問、なかなか答えづらい。 ■ コンテンツマーケティングという言葉、聞いたことがある方も多いだろう。電通のサイトでは3年ほど前にこんな記事が出ていた。 その中で、コンテンツマーケティングはこのように定義されている。 “いま話題のコンテンツマーケティングとは何か? https://dentsu-ho.com/articles/1532 自らの媒体(≒オウンドメディア)を中心に情報発信して顧客

    コンテンツマーケティングが失敗する理由
  • 大人には、苦労話ではなく「人生の楽しさ」を語ってほしい

    残念なアンケート結果を目にした。 中学生に「大人に対するイメージ」を聞いたところ、 「疲れている」(88.5%) 「大変そう」(87.5%) 「楽しくなさそう」(66.5%) という答えが上位3位を占めたというのだ。 高校生の結果になるともっと悲惨で 「大変そう」(93.5%) 「疲れている」(92.5%) 「楽しくなさそう」(73.5%)となっている。 (参考:ソニー生命調べ) この結果を見て、ドキッとした”大人”の方も多いのではないだろうか。 現在、労働環境の改善を迫られている日。 それは、いま働いている労働者たちのためだけではなく、将来働く子どもたちのためにも必要なものである、と痛感させられるアンケート結果だ。 仕事=つらいという認識 3年前、わたしは大学4年生だった。この時期にはもうみんな就職先が決まっていて、「人生最後の自由時間」とばかりに、思い出作りにいそしんでいた。 そこで

    大人には、苦労話ではなく「人生の楽しさ」を語ってほしい
  • 面接だけで、有能かどうか見抜けるか?

    採用市場が活況を呈しているが、「うまく採用できず悩んでいる」とこぼす経営者、幹部は少なくない。 その悩みは大きく2つ。 「応募がない」と「入社させてみたら、思っていたほどパフォーマンスの高い人物ではなかった」 というものだ。 そして、後者は前者に比べて、より深刻である。 あるwebサービス業の幹部は 「面接では素晴らしい人物に見えた。しかし、半年たって今思うと、「騙された」というのが正直な感想だ」 と言った。 「試用期間にやんわりと辞めてもらった。頭もよく、コミュニケーション能力は素晴らしかったが、手を動かせない人物は要らない。」 「クビにした人からは、苦情などは来ていないのですか?」 「給料3ヶ月分を渡して辞めさせた。カネを受け取っているし、退職願も出させたから、訴訟にはならないと思う。」 「そうですか。お互い不幸ですね。」 「面接で、事前に見抜く方があれば良いんだけどね。イマイチな人を

    面接だけで、有能かどうか見抜けるか?
  • 自分を変えたければ「決意」より「時間配分」「住む場所」「付き合う人」を変える。

    肥満は伝染するという話をご存知だろうか? これは2007年にハーバード大学のニコラス・A・クリスタキス教授らが発表した研究結果なのだけど、太った友達が身近にいると、2~4年以内に自分自身も肥満になる確率が最大で171%も増加するのだという。 この肥満の伝染だが、一般的には肥満体質の人と親しければ親しいほど伝染しやすいようで、同性の友人、兄弟・姉妹が特に影響力が強いという。 この原因としてニコラス教授は「恐らく近くにいる事で生活などが知らず知らずのうちに影響を受け、似通っていく事が元となっているのだろう」と述べている。 言われてみれば確かにという気がするが、改めて指摘されると感慨深い現象であるといえよう。 僕がこの研究結果を知って一番初めに思ったのは「果たして人間の意志はどこまで自由なのだろうか」という事だった。 普段、私達は好きなものを選んで好きな量をべていると思っているかもしれないけ

    自分を変えたければ「決意」より「時間配分」「住む場所」「付き合う人」を変える。
  • 信用経済という言葉をよく耳にするけれど、「信用」と「人気」は同じものなのだろうか。

    最近、「信用経済」なる言葉をよく耳にする。 個人が株式会社のように株を発行できるVALU、個人の時間を売り買いできるタイムバンクなど、「ヒトに値段をつけてやり取りする」動きが活発になってきているからだ。 そういった新しい動きは、「信用経済の発展」によるものらしい。 わたしは経済のことに詳しくはないが、たしかにこういったサービスは「新しい風」なんだとは思う。 でもこの「信用経済」に、ちょっとばかし違和感を感じているのだ。 信用経済の発展が取り沙汰されているけど…… 最近ではさまざまな新サービスがリリースされ、「信用をカネに換える時代」が到来しつつあるという。 たとえばタイムバンクでは、「この人の1秒にはこれだけの価値があるだろう」という信用のもと、時間の売買が行われる。いままでになかった試みだ。 こういった背景もあり、「一般人でも多くの信用を集めていればカネを手に入れられる環境になった」と言

    信用経済という言葉をよく耳にするけれど、「信用」と「人気」は同じものなのだろうか。
  • 「挑戦スキル」が不足していると、仕事もプライベートも充実させることができない。

    知人が「仕事がつまらないので、相談に乗って欲しい」と連絡をくれたことがある。 「もう10年以上も勤めているのに」と言うと、 「いい会社なんだけど、仕事がつまらなくなった」と答えた。 なるほど……と言いかけて質問した。 「仕事がつまらなくても、いい会社ってどんな会社?そんな会社ってあるの?」 「まあ確かに普通「いい会社」と「仕事がつまらない」と言うのは両立しないかな。」 「直感的には。」 「つまり、上から言われた仕事をこなしていれば、それなりに良い給料がもらえる会社を、とりあえず「いい会社」って言ってみただけだよ。」 「つまり「仕事が楽な会社」ってこと?」 「そういったほうが適切かな。」 ***** 心理学者のミハイ・チクセントミハイによれば、仕事の楽しさを生み出す究極の没頭感、「フロー」は、下図のように、「挑戦」と「能力」のバランスがちょうどよい時に実現する。 (出典:フロー体験 喜びの現

    「挑戦スキル」が不足していると、仕事もプライベートも充実させることができない。
  • 継続できる人は「努力を設計する」という思想を持っている。 | Books&Apps

    知人の会社で、毎月決められた冊数のを読むことが、奨励されていた。 評価にも反映される、ということで取り組みを始めたとのこと。 だが、取り組みをはじめて半年で、それが確実に遂行できている人数は全体の1/3になってしまった。 「なんでこんな簡単なことができないんだろうな」 と知人は言う。 「大した冊数でもないのに、別に仕事が忙しいわけでもないのに」 私は聞いた。 「課題が難しすぎるのでは?」 「そんなことはないと思う。指定したはそれほど難しいものではないし、どうしても厳しければ自分のレベルに合ったものを選んでいい、ということになってる。」 「ふーん。」 「結局、やる人は何も言わずともやるし、やらない人は何かと理由をつけてやらない。お手上げだよ。」 彼は私の方に向き直って言った。 「と、いうわけで、なんでを読まないのか、彼らに聞いてほしいんだけど。俺が言うと、萎縮してしまうので。」 ***

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  • 四一歳の知人から、転職相談を受けた。

    大手製造業に勤める、もうそろそろ四十一歳になる知人がいる。 彼は営業としてその会社に新卒入社し、異動しながら二〇年近く会社に貢献してきた。 ときには僻地での勤務もあったが、持ち前の明るさと、人懐っこさが、どんな場所でもそれなりの成果を彼にあげさせた。 ところが最近は、彼の元気がない。 「仕事はそこそこで、家族との時間を大切にしているよ」 と明るく言うのだが、たまに「多分、出世は無理」とポツリと漏らす。 彼の現在の地位は「課長補佐」だ。 課長補佐は、社内における平社員のキャリアの終着点であり、「課長」つまり管理職になれなかった人たちが大量に滞留しているポジションである。 実際、社内には五十代の課長補佐が溢れており、彼らはそのまま定年を迎えることになる。 彼の会社においては、統計的に「課長」になることができる最終の年齢は四十二歳、それ以降課長になる人はほぼゼロだ。 つまり、彼は来年が「課長にな

    四一歳の知人から、転職相談を受けた。