医薬品「ケロリン」の広告が印刷された銭湯向け湯桶を販売してきた「睦和商事」が経営破たんしたが、「ケロリン」そのものを製造販売している医薬品薬品の内外薬品は18日、この銭湯向け湯桶販売を睦和商事から引き継ぐと発表した。 内外薬品は睦和商事の発案を受けて、湯桶にケロリンを広告出稿。睦和商事は昭和38年からこの湯桶を銭湯に安く販売し続けてきた。湯桶自体は外部企業に生産委託してきた。 内外薬品では基調なPR媒体として、この湯桶広告を長年、評価してきた。睦和商事の経営難を昨年11月に知った内外薬品は、ケロリン湯桶の販売・配布展開をそのまま引き継ぐことで、睦和商事と合意した。近く販売を再開するという。 睦和商事は14日に2度目の資金ショートを起こし、経営破綻した。銭湯の減少が続いていることで、営業不振に陥って、巻き返し策が見いだせなかった。