横浜市都市整備局は8月20日、戦前に建造された歴史的建造物「ストロングビル」(横浜市中区山下町)の建て替えにあたり、新築されるビルの低層階に外壁のデザインが復元されることを発表した。 「ストロングビル」は、1938年に横浜出身の矢部又吉さんによる設計で、鉄筋コンクリート造地上3階、地下1階の建物。外国商社の事務所として建造された。市内の数少ない戦前のオフィスビルの遺構としてドラマ「私立探偵 濱マイク」のロケ地になるなど親しまれてきた。 今回、同ビルの建て替えにあたり、横浜市は所有者であるストロング・エンド・カンパニー(ファーイーストリミテッド)に対し同ビルの保全を要請。その結果低層部の3面(横浜公園側を中心とした3面)に現在の外観意匠を忠実に再現し、正面玄関部を中心に、一部既存の部材を再利用する方向でまとまった。 新築されるビルは、13階建てで、建築面積は約1,215平方メートル、延べ面積