雑記 | 02:10 | 資本主義や市場には、目的・倫理が存在しないと批判されることがある。つまり、儲けるためには人の道に反したことでもやりかねない、あくどい商人というイメージである。 しかし、見逃されがちであるが、共通の目的を持たなかったり、主義主張が反していたり、嫌いだったりする人とでさえ、共存して取引をして利益をあげることができるというのは、価格メカニズムを介して取引する市場の大きなメリットである。 たとえ口下手で偏屈な職人であっても、少数派の価値観の持ち主であっても、作ったものの品質と価格が見合っていてニーズさえあれば、市場で自分が作ったものを売ることができるのだから。(かつての共産圏への輸出規制や特定の国への経済制裁は、例外といえる。) そして価格という情報は、誰にでもすぐに理解できるものであり、言語が異なっても大きな問題はなく、市場は世界共通のものになり、一律の価格は取引にかか