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ブックマーク / zephyrus.hateblo.jp (2)

  • リンチ『エスノメソドロジーと科学実践の社会学』コメント3 - memory cell

    1 シュッツ、あるいはプロトEMについて(続々) 3;認知主義 では、シュッツはいかに間違えたのか?(いかにその教えは覆されたのか?) リンチが見るところ、それは、彼がカウフマンに由来する認知主義的な(表象主義的な、解釈主義的な)科学観を持っていたから。カウフマン-シュッツにおける科学観は以下に書いてある。 p161 さらに,シュッツにとっては,科学の統一は知識のコーパスと1組の手続き的規則とを参照することによって特徴づけられる,ということが事実であるだけではない.日常的社会的世界「一般」もまた,「手持ちの知識のストック」と,そうした知識を実践的行為や社会的相互行為の諸状況に応じて用いていくための1組の認知的規範とを参照することによって特徴づけられる つまり図式化すれば; 知識ストック→→(認知的規範によって状況へ適用)→→理解/実践 シュッツの場合、この科学観は日常生活世界の理解/行為の

    リンチ『エスノメソドロジーと科学実践の社会学』コメント3 - memory cell
  • リンチ『エスノメソドロジーと科学実践の社会学』コメント1 - memory cell

    (以下、札幌で言ったことの大雑把なまとめ。) 1 シュッツ、あるいはプロトEMについて 1;基的確認 リンチは非懐疑主義的ウィトゲンシュタインとの連携で有名だが、このの中で改めて気になったのはポスト構造主義、特にデリダに対するそのシンパシーの表明。書でリンチがデリダから何らかのインスピレーションを受けていることは間違いがない。 そのインスピレーションの核は恐らく;(既存研究/社会学に対するEMの)「寄生parasite」という言葉に表れている。(ただし、この言葉は生物学を意識してのものでもあろうが。) p056(1章結論) ある意味でエスノメソドロジーは社会学という学問領域の寄生者であるが,宿主を抜け殻にしてしまう寄生者と違って,エスノメソドロジーは形式分析の源である「生(胎)」を記述することにより,形式分析によって産出された生なき訳解を新たに活性化しようとしているのである. この論

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