基地問題に揺れる沖縄。そう言葉にすることは容易いが、実際にそこに生まれ、そこで生きる人たちが内在する葛藤を他の地域にいる人間はなかなか知るすべがない。彼らが直感し、そして、常に疑問に思う「日米安保」の問題はなんなのか。 沖縄に生まれ、沖縄・本土としての日本、そしてアメリカに思いを馳せる民主党 玉城デニー議員に話を訊いた。 ■民意以上の深い思い~名護市長選挙が表す“沖縄” ――米軍基地の辺野古移設案に対し、1月24日の名護市長選挙の結果は「いまの沖縄の意見」を示したと思います。 名護はこの(普天間問題がある)間、住民が二分されてきました。市民の多くが基地問題で政府によって揺れ動かされて続けている人権を明確にしたい、というのが市長選の結果。だからこそ、複雑な状況のなかにあるものは地元にしか分からないかも知れない、ということを官房長官にも説明させてもらいました。 いままで国策に翻弄されて