突然の衆議院解散、そして、安倍政権の現実性が高まる中で日経平均は上昇し円安の動きが続いている。この相場の流れはどこまで続くのか。総選挙後の景気と株価はどうなるのか。そして、2013年の世界経済の行方は――。リーマンショックや欧州経済危機など数々の予測を的中させてきたエコノミストの中原圭介さんに聞いた。 “安倍トレード”で日本株はどこまで上昇するか 日経平均は11月前半に8600円台まで低迷していましたが、11月13日に野田総理が衆議院解散を明言してから11月末までに一気に9400円台まで上昇しました。 その背景には、次期総理の最有力候補とされている安倍晋三自民党総裁の脱デフレ政策と公共事業復活の政策への期待感があります。いわゆる“安倍トレード”という動きです。 安倍総裁は、2-3%程度の物価上昇率の目標を掲げ、それを実現するためにあらゆる手段を使った金融緩和策を日銀に迫ると言っています。そ