ブックマーク / agora-web.jp (21)

  • 八幡氏への忠告② 人生経験は歴史研究に益するか

    八幡氏は 呉座さんが分かってないと思うのは、自分が文献資料の分析だけのプロだということだ。だから、資料の発見とか整理や評価はプロのはずだが、解釈能力があるかどうかは別だ。解釈は森羅万象についての知識、推理能力、人生経験などがものをいうから、文献史家がプロとしての優位性をもっているとは言い切れない と述べる。 こういう誤解をしている歴史愛好家は非常に多い。私が大学院生の頃、定年退職して大学の聴講生として日史学研究室に出入りしている方がいた。その人は「歴史なんてものは若い人には分からない。人生経験を積んでこそ分かるのだ」と主張されていた。だがもちろん、大学院生の方がその方より史料が読めるし知識もあるので、みんなで色々と指導するのだが、自分の息子や娘より年下の若造たちに指図されるのが癪に障ったようで、そのうち姿を見せなくなった。 当時の私は「困ったお年寄りだな」と思っていた。けれども今にして思

    八幡氏への忠告② 人生経験は歴史研究に益するか
    numa-ken
    numa-ken 2022/06/15
  • 八幡氏への忠告① 評論家に歴史研究はできない

    私が前回アゴラに投稿した『在野の歴史研究家に望むこと』に対して評論家の八幡和郎氏から反論をいただいた。 呉座氏は百田・井沢氏より大胆な飛躍がお好き 相変わらず冗長な文章で、まともに取り合っても意味がないと最初は思った。だが研究とはどのような営為か、歴史学とはどういう学問かを説明するのに格好の素材だと思うので、私の考えを少し述べておきたい。 「在野」という言葉の意味 さて八幡氏は 「在野」などというのは、当事者が謙遜していうとか、反抗精神をポジティブにとらえて第三者が言う言葉であって、象牙の塔の住人が自分たちの仲間でない人たちを見下すように使うのは失礼だろう。 と批判する。「象牙の塔」こそが(現代では)侮辱語だと思うが、ともあれ、私は「学界に属さない研究者」という意味合いで用いている。この用語に問題があるのは事実で、たとえば歴史学の専門的な訓練を受けているが大学に職を得ていない人をどう捉える

    八幡氏への忠告① 評論家に歴史研究はできない
    numa-ken
    numa-ken 2022/06/15
  • 関西電力をたたいても同和問題は解決しない

    関西電力をめぐる事件の最大の謎は、問題の森山栄治元助役に関電の経営陣が頭が上がらなかったのはなぜかということだ。彼が高浜町役場を定年退職したのは1987年。それから30年たっても、金品を拒否できないというのは異常である。 今までの報道では、関電の工事を受注する吉田開発から森山が3億円を受け取り、それを関電に渡したということになっている。それなら森山は受注業者の代理人だが、受注側があれほど大きな態度を取り、関電がそれに従ったのは不可解だ。 この事件について最初に同和問題との関係を報じたのは、示現舎というネットメディアだった。これは以前から取材していたらしく、森山が部落解放同盟のメンバーだったと推定している。 これだけでは危なくてマスコミは書けないだろうが、きょう発売の週刊新潮と文春が追いかけ、その内容をほぼ確認している。特に新潮がくわしく、解放同盟も「50年も前の話」と、森山が在籍したことを

    関西電力をたたいても同和問題は解決しない
  • 減少する熟練の技能…千葉の大停電、もうひとつの構造問題

    台風15号に被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。昨日、仕事で千葉県南部を回りましたが、あちこちで建物や機器が倒れたり壊れたりしていて被害の甚大さを見せつけられました。とりわけ、停電は異例とも言えるほど長期間・大規模に渡っています。 上陸7日目の15日午前8時時点でなお約13万戸が停電していて、東京電力パワーグリッドは今日、千葉市緑区や君津市など16日や20日までのおおむね復旧を見込んでいた市町村の一部地区で、さらに計画が大幅に遅れると発表しました。逃げ水のように復旧メドが遠ざかっている現状に、被災者の忍耐もすでに限界にきていると危惧します。 このような状況に、ネット上では、情報管理や発信で後手に回るように見える東電を批判する論調がある一方で、復旧現場で東京電力の作業員が額に汗して働き続ける真摯な姿勢に敬服する論調に真っ二つに別れているように見受けられます。いずれも事実でしょう。 ま

    減少する熟練の技能…千葉の大停電、もうひとつの構造問題
  • 【再掲】福島第一のトリチウム水にイチャモンをつける韓国は、その6倍以上のトリチウムを日本海に放出(改訂)

    韓国の文在寅大統領が、福島第一原発の「処理水」について国際海洋法裁判所への提訴を検討すると発言しました。この記事は2019年9月19日の再掲です。 河田東海夫 元原子力発電環境整備機構(NUMO)理事 9月5日、韓国の科学技術情報通信省は、東電福島第一原発サイトで増え続けている「トリチウム水」(放射性のトリチウムを含んだ処理水)の問題に関し、「隣国として、海洋放出の可能性とこれに伴う潜在的な環境への影響に深刻な憂慮がある」と記した書簡をIAEA)に送付した。今月中旬開催予定のIAEA総会で、この問題を加盟国に訴える(要するに騒ぎ立てる)方針らしい。 ところで、韓国は月城(ウォルソン)原子力発電所で4基のCANDU炉(重水炉)を運転していいるが(ただし1号機は昨年退役)、この型式の炉は軽水炉に比べてトリチウム放出量が一桁大きい。 月城原子力発電所からのトリチウム年間放出は、トリチウム回収設備

    【再掲】福島第一のトリチウム水にイチャモンをつける韓国は、その6倍以上のトリチウムを日本海に放出(改訂)
  • 在日問題を知らないで「弱者の味方」を演じる人々

    ネットメディアにも、間違いだらけの「在日」の話が出てきた。 なんの罪もない人に「殺されるかもしれない」という恐怖を抱かせる差別的な言葉がテレビ番組でも、居酒屋でも語られる社会になってしまった。彼女の言うとおり、それはおかしいと声をあげていこう。 「私は在日3世」。彼女は手を震わせながら、渋谷で聴衆の前に立った。 https://t.co/dhx0WZjHwI — 古田大輔 (@masurakusuo) September 7, 2019 この記事では「在日コリアン3世」と自称する匿名の女性が「私たちはいま、生きるか死ぬかの瀬戸際にいると思っています」とか「連れ出されて殺されるってことも想像しています」などと妄想を語っているが、その具体的な根拠は何もない。 これを書いている記者も「どこの国にルーツを持つか、自分で変えることはできない」と書いているが、変えることはできる。帰化すれば、日国籍を

    在日問題を知らないで「弱者の味方」を演じる人々
  • 韓国で日本人女性暴行被害も、MeToo関係者沈黙がやり玉に

    人女性がソウルで韓国人の男に暴行被害を受けた様子の動画がネットで拡散し、日韓関係悪化を背景に両国で異様な関心を集めているが、さすがに今回ばかりは韓国国内でも男に対し、「恥さらし」などと手厳しい意見が噴出しているようだ。 聯合ニュース(日語版)によると、捜査関係者のコメントとして「男を暴行容疑で立件し、侮辱容疑でも捜査している」との動きを紹介。韓国国内のネット世論でも、「徹底捜査して厳罰を科すべき。国の恥だ」「日人に何の罪があるのか」などと追及する意見がみられるという。 また、週刊文春もこの日午後、オンライン版で「韓国三大紙も呆れた!日人女性の髪の毛を掴んだ韓国男の情けない供述」と題した記事を配信。掲載から数時間でランキング1位になるほど関心を集めており、大統領府にも男の処罰を求める声が届くなどしていることを朝鮮日報が報じた内容を紹介した(朝鮮日報の日語版記事はこちら)。 そうし

    韓国で日本人女性暴行被害も、MeToo関係者沈黙がやり玉に
  • 日本はなぜ慰安婦問題で韓国に敗北したのか

    ヤフー個人の「日韓関係の悪化は長期的には日の敗北で終わる」という記事が炎上している。筆者はアメリカの大学院生、内容はステレオタイプの「歴史修正主義」批判で論評に値しないが、問題はこういう議論が世界の常識になってしまったことだ。 たとえばNYタイムズは、日韓国の対立について長文の解説記事を載せているが、強制労働(forced labor)を性奴隷(sexual slavery)と同列に論じ、性奴隷は説明なしに使われている。徴用工問題は日の植民地支配から発生したが、安倍首相がその責任を否定してナショナリズムをあおっているという論調だ。 性奴隷という言葉は、戦時中はもちろん、戦後の公文書にも出てこないが、海外メディアの愛用する言葉だ。初期の争点は政府の関与だったが、これについて1992年に加藤官房長官が慰安所の管理などについて関与を認めて謝罪した。 その後、韓国側が強制連行を認めろと要求

    日本はなぜ慰安婦問題で韓国に敗北したのか
  • 慰安婦像は「表現の自由」の問題ではない

    あいちトリエンナーレの展示が論議を呼んでいる。名古屋市の河村市長は「平和の少女像」の展示中止を愛知県の大村知事(トリエンナーレ実行委員長)に要請し、これを受けて愛知県は少女像の展示を中止する方針を固めたようだ。 一般論としては、これは好ましくない。表現の自由は憲法に定める基的人権であり、作品を不快だと思う人がいたとしても、公権力で展示を禁止してはならない。今回の「表現の不自由」展は、今まで美術館で展示を拒否された作品を集めたものだという。 しかし芸術監督の津田大介氏が記者会見で「行政が展覧会の内容に介入するのは憲法21条で禁止された検閲にあたる」と主張したのは誤りである。憲法で禁じる検閲は、政府が表現を事前審査して不適当と判断した場合に発表を禁止することだが、今回の展示物は個人が他の場所で発表するのは自由だ。 問題はそこではない。 この少女像は、2011年にソウルの日大使館の前に設置さ

    慰安婦像は「表現の自由」の問題ではない
  • 乙武さんの「重度障害者に国会議員が務まるのか」論考への見解

    先日の拙稿で、山太郎氏、れいわ新選組が特定枠を使って障害者のかたを擁立したことについて、筆者は山氏が落選し、特定枠の障害者のかたが当選後に辞退して山氏が復活当選する可能性を論じた。 参院選特定枠:山太郎が“おもちゃ”にすれば廃止論? さらにツイッターで、山氏の選挙戦略を批判したところ、 山太郎というか、そのブレーン連中が、ポリコレを逆手にとって障害者の政治利用、政治参画を批判できない盲点をつく魂胆が卑劣であさましい。乙武さんとか斉藤りえさんとか昔の八代元大臣とか、議員活動できる人はいるけど、重篤な障害のある人は両立できるのか。 https://t.co/xNaW4x0Hes — 新田哲史 (@TetsuNitta) 2019年7月5日 予想通り、山氏のポリコレ戦略に乗せられた支持者たちが、反発し、私の言論を封殺にかかってきたが、そんな中、ネット上で波紋が広がる重度障害者の擁立

    乙武さんの「重度障害者に国会議員が務まるのか」論考への見解
  • 初めてづくし!画期的なピエール瀧さんの裁判

    昨日6月5日に、ピエール瀧さんの初公判が行われました。 傍聴に行こうかと思いましたが、くすぶりギャンブラーの私が傍聴券にあたるはずないとやめましたが、報道ベースや、マスコミ関係の知人、その他関係者の方から色々聞き込み、今回の裁判は、まさに画期的だなぁと思った点がいくつかあったので、その点に関してお話ししたいと思います。(動画はANNニュースチャンネル公式YouTubeより:編集部) 1)情状証人 なんとこの裁判の情状証人は、我らが松俊彦先生が出廷されたとのこと! メディアでは、担当医と報道せれている所も多いですが、日刊スポーツさんが実名報道していたので、私も暴露します(笑)松先生すみません。 ピエール瀧被告にストレス「自分1人で抱え込んだ」 なんせこの私、松先生が部長をつとめる、国立研究開発法人国立精神・神経医療センター 薬物依存研究部の末席に籍をおく研究生。 松先生の天才ぶりと、

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  • 高い給料が、少子高齢化の令和日本を救う理由

    5月7日のBS-TBS「報道1930」に元ゴールドマン・サックス アナリストで小西美術工藝社社長のデービッド・アトキンソン氏と岡野工業社長の岡野雅行氏が出演していた。 東京下町江戸っ子気質でいつも世の中を鼓舞してくれる岡野社長が健在でうれしかったが、令和になってさえも岡野社長に出張っていただかなければ日の中小企業に気概ありという部分を表現できないのだとすると、逆に層が薄くなった日モノづくりの現状を感じさせられもした。 興味深い、アトキンソン氏の賃上げファースト論 そして、いつもながらに興味深かったのはデービッド・アトキンソン氏の主張であった。 給与を上げることから始めて、従業員のモチベーションアップ、生産性向上を図る。結果会社の業績を上げ、さらに給与を上げていく原資を生む好循環を起こす。そして同時に、従業員の消費力が高まることで、国家の景気循環にも好影響を与え、デフレのサイクルを断ち切

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  • ミヤネ屋の明らかな事実誤認報道:特にひどい原晋監督のコメント

    昨日4月4日のミヤネ屋(読売テレビ系)の報道に、明らかな事実誤認とによる人権侵害があったことを皆さまにお知らせしたいと思います。 放送法第四条 三に、「報道は事実をまげないですること」とありますので、これは明らかな放送法違反となります。 こうなってくるとワイドショーに公共の電波を格安で使わせる必要が当にあるのか?最近とみに疑問に思っております。 問題は、昨日保釈されたピエール瀧さんの事件に触れた時に起こりました。 この時点では、まだ保釈はされておらず、番組はピエール瀧さんの今後について、コメンテーターとMCの宮根氏のやり取りの中で起こりました。 番組のコメンテーターは以下の方々。 ・原 晋氏 青山学院大学 陸上部 監督 ・三輪 記子氏 弁護士 ・春川 正明氏 読売テレビ報道解説委員長 一番の問題は、青山学院の原晋監督です。 そのままを記載します。 「秋葉原の事件を忘れてはなりませんよね。

    ミヤネ屋の明らかな事実誤認報道:特にひどい原晋監督のコメント
  • ついに登場!説明も謝罪もしない石野卓球さんという救世主

    私、最近毎日Twitterをチェックするのが楽しみな人ができたんですね。 それが電気グルーヴ ピエール瀧さんの相方…いや“愛方”(?)石野卓球さんです。 ピエール瀧さんが事件を起こされてからも、変わらずメンバーとしての友情というか愛を表現されていて、毎日そのTwitterを拝見しながらほっこりしています。 一番うれしかったのは、一般人からの問いかけで、 もしも、石野卓球さんの目の前に、瀧さんが居て、2人きりになったら、なんて言葉を、かけますか(・・? という質問に対して、卓球さんが I love you って答えられたんですけど、これ当に泣けました。 石野卓球、ピエール瀧容疑者へ「I love you」…現在地はポルトガル「火遊び中」(スポーツ報知) 卓球さんに対して、例のワイドショーで「謝罪しろ!」とかふざけたことをぬかしたMCがいたようですが、卓球さんは、そんな話はどこ吹く風で、海外

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  • フジテレビ『バイキング』の取材手法と番組構成への疑問

    昨日、一時Twitterでトレンド入りまでした、フジテレビ「バイキング」で、ピエール瀧さんを扱った番組、皆さんご覧になりましたでしょうか? 今回、私たち「依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク」が提出した、 電気グルーヴ ピエール瀧氏の出演作品に対する撤収・放映及び公開自粛・撮り直し等の措置の撤回を求める要望書 が取り上げられたのですが、取材依頼があったのが、おとといの夜のことでした。 電話で取材したいとのことでOKしたのですが、内容としては「要望書の提出先から連絡はありました?」とか「主旨をお聞かせ頂けますか?」と、他のメディアから頂いたご質問とそれほど変わりなく、しかも先方も「そうですよね~」「最近特にこういういきすぎた傾向がありますよねぇ」といった相槌を打ちながら話し、その後音声録音となったので、私としては、当然のごとく「いきすぎた自粛に対し一石を投じる番組」となると思っていまし

    フジテレビ『バイキング』の取材手法と番組構成への疑問
  • 在野の歴史研究家に望むこと

    週刊ポスト(3月15日号)誌上での井沢元彦氏の公開質問状に対して、私が今週発売の29日号で反論した。これに対して評論家の八幡和郎氏がまたまた感想をアゴラに寄せている。 呉座 VS 井沢:歴史学者だけが歴史家なのか? 上記記事で八幡氏は私の反論文について「素晴らしい出来である」と述べている。お褒めいただいて恐縮だが、八幡氏は以前にアゴラ上で発表した記事で そして、井沢氏は「安土宗論八百長説」、つまり、信長の前で浄土宗と法華宗の間で行われた宗論について信長が最初から法華宗を負けさせるつもりだったという通説が自分の問題提起をきっかけに学説も修正されたことを指摘しているが、これには一理あるだろう。(「週刊ポスト」で井沢元彦氏が呉座氏に公開質問状) と述べている。井沢氏の主張を鵜呑みにして学界の通説が一蹴されたと八幡氏は思い込んでいたわけだが、一蹴されていないことは私が週刊ポストで指摘した通りである

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  • 望月記者ら抗議デモ、底なしの底抜け感を笑う

    東京新聞の望月記者が、新聞や民放の一部労組関係者と官邸前で抗議デモを行ったとのこと。この素っ頓狂さは底なしだと、微笑を通り越して大笑いしてしまった。アゴラ新田編集長も、早速その”勘違い”に言及されている。 メディアが立ち上がる?望月衣塑子とバズフィードの勘違い シュプレヒコールではなく、記事で訴えるべきでは? この人達の周囲には「デモするぐらいだったら記事、書けよ」と一言諭してあげる人はいないのだろうか。当に不思議だ。ジャーナリストがもし何らかの特権を持っているとすれば、取材し記事を書くことを職業とする”立場”、そして何よりその記事を発表し読んでもらえる”場”を持っていることに他ならないだろう。 そのパワーは強力で、実際に報道の力によって首相の首が飛んだ例も一度ではない。立花隆氏による「田中角栄研究―その金脈と人脈」(文藝春秋)が筆頭だろうか。その緻密な取材内容と記事のパワーで、圧倒的権

    望月記者ら抗議デモ、底なしの底抜け感を笑う
  • 『日本国紀』監修者・久野潤氏の問いかけに答える

    『日国紀』問題で久野潤氏から再反論があった。 『日国紀』論争、久野潤「呉座氏は私の問いに真摯に答えよ」(iRONNA) 真摯に答えよとのことなので、私の考えを述べておく。泥仕合にしたくないので、なるべく簡潔に答えようと思う。 匿名の批判をどう考えるか 久野氏の反論は多岐にわたるが、主要な柱の1つは「ネット上での匿名の批判を相手にしない」という自身のスタンスの正当性を改めて唱えた点だろう。ネット時代においては、著名人に多数の匿名の批判が殺到するので、全ての批判にいちいち対応できないというのは、私も痛感するところである。 しかし、久野氏の勤務先である大阪観光大学を揶揄するといった中傷を除くのは当然として、議論する価値のある主な批判を選んで反論することはできるのではないだろうか。久野氏は匿名の批判者は揚げ足取りや人格攻撃ばかりしているかのように語るが、実際には『日国紀』の内容を真剣に検討し

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  • シールズ解散は20世紀型左翼の限界点そのもの

    フジテレビのネット専門放送「ホウドウキョク」内の明日のコンパスという番組に呼ばれて、さっき電話インタビューで15分出演しました。テーマは、SEALDs(自由な民主主義のための学生による緊急アクション)の解散について。 って生放送終わってから知らされても!って感じですけど、昨日の夜メールが来て打ち合わせして今日さっき出演して・・・という急なスケジュールだったので、ネットでアーカイヴが全部見れるタイプらしいし終わってから告知しようと思いまして。 こちらのページ↓で きょうのPick Up1 「SEALs」が解散 全部見れます。僕の出演(声と写真だけですけど)はこの分割動画の24分30秒から15分程度です。 以下、打ち合わせ段階で、「4つの論点」について聞かれて送った文章があるので、多少読みやすくしてブログにします。特に最後のリオ五輪柔道の話とかは大事なんだけど時間的に触れられずに終わったので、

    シールズ解散は20世紀型左翼の限界点そのもの
  • 詩人が読み解く自民党憲法案の大事なポイントとは – アゴラ

    いま、自民党憲法案を論じたユニークな書籍が話題になっている。『 詩人が読み解く自民党憲法案の大事なポイント 』(ポエムピース)である。 著者の谷内修三(以下、谷内)は詩人として活動をしている。「現代詩手帖賞」「福岡県詩人賞」「中新田文学賞」などの受賞暦があり、評論集も多数発行している。 書では、自民党憲法案に対して独自の分析による問題提起をしている。詩人としての分析は興味深いので簡単に紹介をしたい。 谷内は、7月3日の参院選選挙運動の真っ最中、いわゆる「選挙サンデー」と言われる日、「異様な静けさ」に気がついたそうだ。国政選挙なのに、報道しない。だれが、どんな主張をしているか、争点は何か、それを報道しない。これでは「静か」になるはずだと。 ●現行憲法と自民党憲法案を比較して見えてくるもの 「我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や国際社会において重要な地位を占めて

    詩人が読み解く自民党憲法案の大事なポイントとは – アゴラ
    numa-ken
    numa-ken 2016/08/19