(英エコノミスト誌 2009年8月29日号) 米連邦準備理事会(FRB)のベン・バーナンキ議長にとって、1期目は経済学者としての経歴が大いに役に立った。2期目は政治的手腕がより重要になるかもしれない。 2007年8月に金融危機が勢いを増した時、何かと大げさなケーブルテレビの市場解説者ジム・クレイマー氏は、考えられる最大の軽蔑の言葉を米連邦準備理事会(FRB)議長に浴びせた。 「バーナンキは学者をやっている。今は学者なんかの出る幕じゃない!」と。 バラク・オバマ大統領がバーナンキ議長を2期目(1期4年)に向けて再指名した今年8月25日には、かつて軽蔑の言葉だったものが強さの源になっていた。 「大恐慌の原因に関する専門家として、ベンはもう1つの恐慌を食い止めるためのチームの一員になることなど予想だにしなかったに違いない」とオバマ大統領は述べた。「しかし、彼の経歴、気質、勇気、創造力によ
ブログ パスワード認証 閲覧するには管理人が設定した パスワードの入力が必要です。 管理人からのメッセージ https://mac-tegaki.comへ移転中 閲覧パスワード Copyright © since 1999 FC2 inc. All Rights Reserved.
(2009年9月4日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 米国の貯蓄貸付組合(S&L)のスキャンダルの後、塀の中に入った金融界の人は果たして何人いたかご存知だろうか。その答えは、米司法省の手による実に興味深い古い報告書の中に見つけることができる*1。 司法省の記録によると、1990年から1995年にかけて起訴されたS&L幹部は1852人に上り、このうち1072人が懲役刑を言い渡された。これ以外にも2558人のバンカーが服役した。その多くは、やはりS&Lに関連した犯罪だった。 なかなか考えさせられる数字である。欧米諸国をなお混乱させている今の世界金融危機は、破壊した富の大きさで見るならS&L危機よりはるかに深刻だ。ところが、これまでのところ、金融界で懲役刑を受けた人は極めて少ない。 確かに、世の耳目を引いたドラマはいくつかあった。バーナード・マドフは、特に際立った一例だろう。 S&L
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く