キーエンス出身で、経営戦略コンサルティングなどを行う田尻望氏の新刊『高賃金化 会社の収益を最大化し、社員の給与をどう上げるか?』。今回は本書の内容をもとに、「収益最大化」と「高賃金化」の両立実現への道を解き明かします。本記事では、給与が上がらない日本企業の構造の問題点を指摘します。 キーエンスに学ぶ、高収益と高給与の実現 井上和幸氏(以下、井上):みなさん、こんばんは。ようこそご参加くださいました。田尻さん、今日もよろしくお願いいたします。 田尻望氏(以下、田尻):よろしくお願いします。 井上:みなさんお楽しみにしてくださったのではないかと思いますが、今日は田尻さんをお迎えしてお届けいたします。『高賃金化』という、けっこうストレートな(笑)、新刊を出されました。 こちらの中身をご紹介いただきながら、経営者の方、幹部のみなさんはご興味があるところだと思うんですが、高収益と高給与をどう実現する