はじめに 「Railsは関心の分離が不十分である」という批判をよく目にします。状況が深刻になったら、Railsに足りない別のピースを導入しなければならないというのです。しかし私たちはそうは思いません。 「素のRails(vanilla Rails1)ではここまでしかできない」みたいな批判を耳にすることがよくあります。Railsはアーキテクチャレベルで関心の分離が不十分なのだから、アプリはいずれメンテナンス不能になり、足りないピースを導入するという別のアプローチが必要になるというのです。 代表的なDDD(ドメイン駆動開発)書籍では、概念上の4つの層である「プレゼンテーション層」「アプリケーション層」「ドメイン層」「インフラストラクチャ層」について議論しています。 アプリケーション層は、ドメイン層と協調動作してビジネスタスクを実装します。しかし、Railsが提供しているのは「コントローラ」と「
![素のRailsは十分に豊かである(翻訳)|TechRacho by BPS株式会社](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/15bdd64ec94b826b942af7436789a103908adf36/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftechracho.bpsinc.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F11%2Fvanilla_rails_is_plenty_eyecatch-min.png)