1月30日・31日に開催されたオンラインイベント「マツリー」にて先行公開したコラム企画「マンガ誌編集長が選ぶ、2020年のイチオシ作品」をお届け。総勢63人のマンガ誌編集長に、“ポップカルチャーのお祭り”をテーマにした「マツリー」にちなみ“心がお祭り騒ぎになった2020年のイチオシ作品”を紹介してもらった。なお掲載順は出版社の五十音順となっている。
![マンガ誌編集長が選ぶ、2020年のイチオシ作品](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f320bedee8016c3b8daafa2de2dec6396fce49ed/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fogre.natalie.mu%2Fmedia%2Fnews%2Fcomic%2F2021%2F0216%2Fichioshi_comic.jpg%3Fimpolicy%3Dtwitter_card_feature_crop)
朗読の題材になったエピソードは、1巻ラストに収録されている第7話。カメラ越しに戦場を見つめた書記・ヴィレンスカヤ軍曹を田中敦子、ソ連初の女性機関士として戦場を駆け抜けたアレストワ機関士を高山みなみ、「戦争で一番恐ろしかったこと」を語る射撃手・アフメートワ二等兵を水田わさびが演じ、そのほか楠木ともり、古賀明、菅原慎介、小林千晃、花守ゆみりも出演する。 「戦争は女の顔をしていない」は、第二次世界大戦従軍女性たちを取材したジャーナリストのスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチによるインタビュー集をコミカライズしたもの。KADOKAWAのWebマンガサイト・ComicWalkerで連載中だ。2巻には、アレクシエーヴィチ自身がなぜ女性たちの証言をまとめて本を作ろうと思い至ったのか、その経緯を語ったエピソードも収録される。
多くの人が読んだことはあるであろうものの、最新の状況についてはあまり知られていないのではないかという作品の「今」について語るシリーズ「あのマンガは今」。 第二回は日本国内のみならず、世界全体のサッカー文化にまで多大な貢献をし続けているレジェンド作品『キャプテン翼』を取り上げます。 ジダン、メッシ、ネイマール、イニエスタ、ベンゼマ、アンリ、ポドルスキ、ハメス・ロドリゲス、エジル……世界を代表するスーパースターの多くも夢中になった『キャプテン翼』。 大空翼と同じ背番号10番を着けて活躍したファンタジスタとして名高いデル・ピエロは、日向小次郎に憧れて少年時代は腕まくりをしてサッカーをしていたとか。少年時代にドライブシュートやスカイラブハリケーンに挑戦した方も多いのではないでしょうか。 現在シリーズ累計100巻超えを果たしており、連載開始40周年を迎え話題に事欠かない『キャプテン翼』ですが、昔は読
『水は海に向かって流れる』が3巻をもってして、堂々たる完結。2020年を代表する傑作というありきたりな言葉を冒頭に置いておきたい。ときに、今作の血の繋がらない共同体のイメージソースとしてあるのは『めぞん一刻』というよりも、『すいか』ではないだろうか。なにせ、直達の暮らす広い一軒家にはOLと教授と漫画家がいるのだから。そう考えると、言葉の飛距離と会話劇の妙、そして、スローペースな寡作ぶりといい、田島列島は漫画界に現れた木皿泉のようである。 『水は海に向かって流れる』の素晴らしさは、”運命“というような大きな容量の言葉に収まらない感情の機微の丹念な編み込みや、「もっとラノベに出てくる妹にみたいに起こしてくれーっ」とか「何の変哲もないガールズトークですよ」のようなウィットに富んだユーモアを撒き散らすことで、盛大に照れてみせる細部にある。それを承知の上で、物語の構造を分解してみたい。 田島列島とい
ドラマトピックス ★こちらのページは2022年2月で更新を終了いたしました。 新しいドラマ情報はこちらをご覧ください。 ©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社 ©NHK・PICS 特集ドラマ 岸辺露伴は動かない コミックス100巻以上、累計発行部数は1億部を超える、荒木飛呂彦原作の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ。「スタンド」と呼ばれる能力を持った登場人物たちが繰り広げるバトルアクション、そしてホラーやサスペンスの要素がつまった独特の世界観に基づく物語は、老若男女問わず、日本のみならず世界的にも幅広い支持を得ており、日本の漫画文化を代表する作品の1つです。 その大ヒットシリーズから派生したのが、このドラマの原作となる「岸辺露伴は動かない」シリーズ。 ちょっと風変わりで、リアリティを何よりも重んじる漫画家の岸辺露伴が、取材先で遭遇する奇妙なできごとの数々をホラー風に
1419年、貧困から母を亡くして娼婦となった特徴的な赤い瞳を持った少女ヴィクトルカは、ほどなくして母の死因と同じ病に罹ったことで人生に絶望します。そのころ、プラハの街で起きたフス派の民衆がプラハ市役人を市庁舎から投げ出した「プラハ窓外放出事件」に遭遇した彼女はフス派の暴動に参加、死を恐れぬ戦いぶりで知られるようになるという内容です。 激しく教会批判を行ったプラハ大学の神学者ヤン・フスが異端判決を受けて処刑されたことを契機としてフスの処刑に反発する人々がフス派を形成し、やがて武力闘争へと至るのがフス戦争ですが、これには教会の腐敗が目に見えて明らかであったことが大きな要因としてあります。神聖ローマ皇帝カレル4世(カール4世)の教会優遇政策による特権を背景に聖職者たちが富をため込むだけでなく、人々から何かにつけて金品を奪い、互いに争う姿に対する人々の不満が限界に達したところに、フスが厳しい批判を
キャプテン翼。このタイトルを見て、人は何を思うでしょうか。 ある世代の方々にとっては、イノセントな記憶。ある方にとっては青春の破片。そしてリアルタイムからはぐれた者たちにとっては「ぼんやり知っている、ボールが友達である少年の物語」という認識ではないでしょうか。私にとってはそうでした。主人公のキャラクターはうっすら知っているけれど、詳細なお話までは知らなかった。 しかしその淡く牧歌的な印象の物語に、夏をすっかり捧げ果て、ついにはメチャクチャになってしまう日が来るとは思いもしませんでした。 キャプテン翼。それはひとかたまりの烈風。情緒も情熱も何もかもを最大出力で巻き上げながら容赦なく通り抜けていき、ちっぽけな自分は砂塵のようにメチャクチャになりました。その顛末を語ろうと思います。 DAZNでなぜか配信されていた。 DAZNとは、スポーツ専門の定額制動画配信サービスです。 我が家では自分以外の人
文:朝宮運河 写真:斉藤順子 近藤ようこ(こんどう・ようこ)マンガ家 1957年新潟県生まれ。國學院大學在学中の79年、雑誌「ガロ」に投稿した「ものろおぐ」でデビュー。『見晴らしガ丘にて』で第15回日本漫画家協会賞・優秀賞、『五色の舟』(津原泰水原作)で第18回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門大賞を受賞した。主な作品に『悲しき街角』『遠くにありて』『ルームメイツ』など。『妖霊星』『宝の嫁』など中世日本を舞台にした作品や、『戦争と一人の女』(坂口安吾原作)、『夢十夜』(夏目漱石原作)、『死者の書』(折口信夫原作)など、日本文学のコミカライズでも高い評価を受けている。 これまで描いたことのない世界を描く ――澁澤龍彦の小説をコミカライズした『高丘親王航海記』の1・2巻が同時発売されました。9世紀に実在した高丘親王(平城天皇の皇子)の天竺への旅を描いた、奇想天外な冒険記です。幻想文学の傑作として
現在キン肉マン周りを騒がせている一連の騒動は非常にわかりづらいため一度整理させていただきたい。 今のキン肉マンは2011年から週プレNEWSというWEBサイトで「ネット連載」だけを続けていた。 紙の雑誌では一切連載されておらず、ネット連載のみの状態で9年間連載を続け「キン肉マンは今が一番面白い」と言われるほどの盛り上がりを見せた。 そして盛り上がりが繁栄されたのかキン肉マンは2020年8月より雑誌「週刊プレイボーイ」に紙の雑誌連載として復活する運びになった。 これにより「午前0時には公式HPで無料で読めるが 紙で読みたければプレイボーイを買う」という選択肢が生まれる つまり8月に雑誌に復活するまではキン肉マンファンが(単行本待ち組以外は)全員WEB連載を追いかけていたということをまず覚えておいてほしい。 そして雑誌復活以後、作者であるゆでたまご先生による「スクリーンショットが目に余る」とい
今年は、日本最古の週刊漫画雑誌『週刊漫画TIMES』や、多くのアニメ化作品を送り出した『まんがタイムきらら』系列誌を擁する芳文社が、創立70周年を迎えるメモリアルイヤーです。今から70年前、1950年といえば、古いお札の代名詞・聖徳太子の1000円札の発行が「開始」した年になります。私(20代です)の両親はまだ生まれておりません。いやはや、時間の重みを感じますね。昭和・平成・そして令和。激動の約3/4世紀を一つの出版社が生き残ってきたことは、盛大に寿ぐに足る偉業でしょう。 だからといって、935円の単行本が77円になるなんて想像できますか? Amazon.co.jp: 芳文社キャンペーン(7/16まで): Kindleストア 現在(7/16まで)、Amazon Kindleをはじめとした各種の電子書籍サービスで、芳文社の70周年を記念したセールが開催されています。対象商品は元々の定価を無視
発表が1989年なので、ちょうど自分の生まれ年と一緒だ。ジョジョの時もそうだったが、不思議な親近感を感じる。 そういうわけて、30年前の漫画を今更になって読んでいる。今は4巻までいった。 まぁ30年も生きていれば名作である所のダイ大の知識に触れることも多少はあるため、何というか、人生30年で得た壮大なミリしら知識の回収をしている気分になって楽しい。 たとえば、かのアバンストラッシュは牙突の話題になる時によく見聞きした。当時の子どもたちはこぞって真似したとかで、へーそうなのかという知識しかなかったけど、よもやそれが過去魔王を討ち果たした勇者にして主人公ダイの師匠の名前から来ているなんて全く知らなかった。 アバン先生、好きです。いいよね。 あとポップ。ポップはよく主人公より主人公してるキャラみたいな文脈で見たし、漫画のコマかなんかも見たことがある。外見も知っていた。 臆病者で平凡な男のポップが
この記事には広告を含む場合があります。 記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。 今までたくさんの「初心者用のカメラ本」っていうのを読んできたのですが、なんだかんだいって難しいわけです。カメラの本。 なので、自分自身が初心者の頃に役立った本、みたいなのもあんまり思い出せないし、よくよく考えたらほんとなんもわからないまま手探りでやってきたような気がします。 そんな選ぶのが難しい「初心者用のカメラ本」なんですが、こないだ書店で出会ったこの「カメラはじめます!」という本がすごくよかったので全力で推してみたいと思います。 カメラはじめます!の内容 この本の大きなテーマは「3つのことだけをまずは覚える」ということ。詳しい内容は本書を読んでいただきたいのですが、まあこれがよかったです。 写真を撮るのに必要でありながら、そこをわかりやすくしっかりと解説し
Ⓒ2018映画「響 -HIBIKI-」製作委員会 Ⓒ柳本光晴/小学館 「ちょっと凄いものを見てしまった…。」 それが映画『響-HIBIKI-』を見終わって最初に感じた想いです。 感想や感情を整理するのが追い付かない、そんな中でスクリーンのど真ん中にドーンと立っていたのが欅坂46不動のセンター平手友梨奈でした。 改めて、映画の奇跡ってあるんだな、映画の神様っているんだなとそんなことを思いました。 ただ、それで終わってぼーっと想いにひたって突っ立ているだけではいけません。そこで、この記事では、何がどう凄かったのかを整理しながら進めていきます。 原作者と監督の代わりのない大本命・平手友梨奈一択の単推しだった。 原作者の柳本光春、監督の月川翔。二人がそろって鮎喰響は平手友梨奈しかいないという想いを抱いていました。 月川監督は昨年から約一年間ラブコールを送り続けて“平手響”を実現させました。 原作者
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