チェルシーはなぜ、武藤に目をつけ、獲得の正式オファーを出したのか。ブルーズ(チェルシーの愛称)の思惑に迫る。 (C) Getty Images 画像を見る 昨シーズンは国内リーグのベスト11入り。今シーズンも開幕4試合で3得点。ドリブルによる独力での局面打開が可能で、得点パターンにはミドルやヘディングもある。前線でのハードワークも欠かさない。しかも、選手としては伸び盛りの22歳。とくれば、プレミアリーグのクラブが獲得に興味を示しても当然だ。 だが、それがFC東京の武藤嘉紀へのオファーとなると、英国内での報道には「チェルシーは日系企業と巨額のスポンサー契約を結んだばかり」という“おまけ”が付いてしまう。 実際、アジア戦略と無関係ではないだろう。チェルシーは一昨シーズンあたりから、注力ターゲットを人口の多い中国やメーカー系が隆盛した韓国から、日本へと移行する準備を進めてきた。欧州のビッグクラブ