『グーグル』の佐々木俊尚さんとは3年くらい前に飲んだことがあって,その時も「数年前まで編集者はライターをどこで書いたことがあるかで選別していたのが,最近は名前をグーグルで検索して引っかかる記事を話題にしてくる.本名で検索してどんな記事が引っかかるかは,ライターにとって死活問題だ」という話をした. 『グーグル』を斜め読みして,ああこれはあの時の問題意識をもうちょっと敷衍したんだな,という風に感じた.ライターの端くれとしては,かつてどこに所属していたかより,どんな記事を書いたかで評価された方がチャンスがある.*1 ネット業界での競争という狭い枠組みで捉えるからWeb 2.0ではGoogleやAmazonが一人勝ちなどという浅はかな指摘が出てしまうのであって,id:yucoさんが指摘するようにWeb 2.0での勝ち組はトップクラスのいい仕事をしているニッチ産業ではないか.この流れはWeb 2.0