イノベーションを起こすための仕組みやプロセスが不足している 「日本の時代は終わった」。そんな空気がシリコンバレーに流れている。ブルームバーグのランキングによれば、世界で最もイノベーティブな国はアメリカだ。2位は韓国。そしてドイツ、フィンランド、スウェーデンと続く。評価基準は、R&Dや特許への取り組み、生産能力や生産性などの7要素となっている。日本はどこにいるのか。スウェーデンの次、6位だ。悪くはない。しかし、この順位が各国の成長可能性を示すとしたら、これからのアジアを担うのは日本じゃなくて韓国になる。もしくは、2010年に日本を抜いてGDP世界第2位となった中国だろうか。 いずれにせよ、世界における日本の存在感は日々低下している。今年の3月にシリコンバレーを訪れた時にも、同じことを感じた。スタンフォード大学やGoogle、IDEOの関係者と話をする中で、日本は世界から無視されつつあるような