はじめに──「攻めのDX」、「守りのDX」 AI、IoT、BIGデータをはじめとした最新のテクノロジーは、かつてないほどのペースでビジネスや人々の生活に大きな変化を与え続けている。企業ではビジネス変革へのニーズに応えるべく、最新のテクノロジーを活用した「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の実現が期待されている。一方で安全性・整合性・統合性を優先した従来の基幹システムは、拡張性、柔軟性が欠如しており、企業が目指すべき生産性や創造性を加速させる活動ができないという問題がある。また、「業務の効率化」や「データの統合」を追求した結果、各システムが密結合となったが故に、基幹システムのすべてをクラウドへ移行することのハードルが高く、さまざまな課題が伴うために悩まれている企業は少なくない。このような現状を踏まえつつ、自社のSAPシステムをDX実現に取り組める段階(DX Ready)にどのように進
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