右肩上がりの成長を続けてきたコンビニ業界は、昨年(2017年)は売り上げが減少に転じるなど「成長の限界」がささやかれ、危機感を強めている。コンビニ業界を分析している東レ経営研究所チーフアナリストの永井知美さんは「コンビニが乱立して、立地のいいところはすべて出尽くした感があります。しかも人手不足が追い打ちをかけている」と言う。全国の店舗数は5万7000店超となり、コンビニ同士の客の奪い合いで飽和状態ともいわれる。ドラッグストアや生鮮食品、弁当を売る店も増え、競争も厳しくなった。 加えて、ネット通販の影響で消費者の「コンビニ離れ」が進んでいるという。かつては毎日のようにコンビニで買い物をしていた男性は、いまは会社で飲むペットボトルのお茶もネットでまとめ買いしているという。コンビニより値段が安く、雑誌もネットで購入している。 「ローソン」店内調理のできたて商品で対抗 こうした動きに対応するため、