東京電力福島第一原子力発電所で29日、比較的高い濃度の放射性物質を含む水が漏れ出した問題で、この水が流れ込んだ原発の港湾内の4か所で放射性物質の濃度が過去最も高い値を示したことが分かりました。東京電力は、港湾の外に影響はないとしたうえで、漏れた水をくみ上げて海への流出を防ぐ対策を続けています。 東京電力で調べたところ、問題のホースが設置されていた側溝の水から、ベータ線という放射線を出す放射性物質が1リットル当たり2万2000ベクレルと比較的高い濃度で検出されたことが分かりました。 さらに、この水が流れ込んだ排水路の放射性物質の濃度は、29日午後の時点で1リットル当たりおよそ6600ベクレルと、2日前の200倍余りに跳ね上がったほか、排水路がつながっている原発の港湾内の4か所では、海水に含まれる放射性物質がいずれも1リットル当たり190ベクレルから320ベクレルと過去最も高い値を示しました。
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