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2020年2月10日のブックマーク (1件)

  • 日本言語学会 - 口頭発表要旨:村山

    金田一京助と共にアイヌ語研究の土台を築いた知里真志保はアイヌ語の「基的語順」が他の言語のそれと「全然結びつかない」と考えた。この見方に対し私が疑問をもつに至ったのはアイヌ語 ape「火」と sat「乾く; 乾ける」が AN 系単語と見られるからである。ape 「火」はインドネシア語 api,タガログ語 apoy,台湾高砂族語の apoy,apuy「火」などと酷似し,しかも「私の火」はアイヌ口語で ku・ape,インドネシア語 api・ku,タガログ語 apoy・ko である。次に「乾く; 乾ける」はアイヌ語が sat,ジャワ語が asat であり,メラネシア語派のサァ語 ma|ata 「乾ける」,ポリネシア語派のサモア語 m|asa「浅い」,m|asat|o 「湖がひどくひく; 乾いている」と酷似する。 Dempwolffは「乾く; 乾ける; 浅い」のオーストロネシア祖形 (PAN) *

    o-v-o
    o-v-o 2020/02/10