The eruption of Mount Tavurvur volcano on August 29th, 2014. Captured by Phil McNamara. For licensing/usage please contact: licensing(at)jukinmediadotcom Sick Deal On A GoProHERO3: http://chipp.us/r/jm/27d4/
雲仙は1990年11月17日に197年ぶりに噴火を始めた、最初は普賢岳の頂上にある地獄跡火口からの水蒸気爆発であったが、徐々にマグマ性に変化し、やがて火口周辺に降下した細粒火山灰の影響で土石流が発生するようになってきた。そして5月20日、地獄跡火口からマグマそのものが頭を出した。溶岩ドームの成長の始まりだった。山の上の急斜面の縁にある小さな火口から1日あたり30万立方メートルのマグマが出始めたのだ。しかも、このマグマは粘性が高かったから、溶岩流となって流れ出すことはなく、溶岩ドームとして不安定な山頂にどんどん成長をはじめた。やがて火口を覆い尽くした溶岩は、斜面の上部に不安定な形で乗る状態となった。5月26日、その一部が崩壊し、下流側の斜面の谷底に入って大きな噴煙を上げながら走った。これが最初の火砕流であった。 この溶岩ドームの成長速度を計測することが、すなわちマグマ噴出レートに他ならず、写
◇火砕流到達の悪夢 「(各地に原発が造られた20世紀後半の日本の火山は)歴史的にみれば異常な静穏期だった。今世紀は新燃岳(もえだけ)(宮崎・鹿児島県)の数十倍のマグマを放出する大噴火が5~6回起きるかもしれない」。藤井敏嗣・東京大名誉教授(火山学)は指摘する。世界の活火山の1割近い110の火山を抱える火山国・日本。実は、原発の火山対策を定めた国のルールはない。 同じく火山国のインドネシアなど東南アジアでの原発建設の動きに合わせ、国際原子力機関(IAEA)は09年、火山を巡る原発の立地条件に関する指針案をまとめた。これを受けて国内でもようやく、業界団体「日本電気協会」が同年に指針を制定し、今は原発の設計時に配慮すべき事項を検討している段階だ。焦点の一つは、火山灰対策。大噴火があると、各地の原発が影響を受ける恐れがある。 「屋根に積もった火山灰はほうきで掃き、電線の灰はスプリンクラーで流す。非
小山真人著(ちくま新書130,1997年10月20日発売) 出版10周年を記念してWeb化を少しずつ始め,ようやくほぼすべてのWeb化を終えました.なお,Web化にあたって新たに加えた/省略した写真や図があります. 地殻変動や火山活動は美しい山や神秘的な湖を作り上げた.これらの自然景観は,いつ頃どのようにして出来たのだろうか.それについての知識があれば,自然はもっと親しみやすく,身近なものとなるだろう.気鋭の地質学者がヨーロッパ火山の成り立ち,現状,そして観光に必要な情報を案内,ありきたりの海外旅行では味わえない火山観光の魅力を紹介する. まえがき 火山を楽しむための基礎知識 第1章 ギリシア まるで夢の世界である.青い海と白い街,本当に絵に描いたような,にわかには信じがたい風景が目の前に展開する.数々の伝説や悲劇の舞台となったこの多島海,エーゲ海にも火山が存在する.3600年前におきた巨
KEKの物質構造科学研究所では加速器で生み出される光や中性子、ミュオン(ミュー粒子)を使って物質の構造を調べています。今日は加速器を使わずに自然界で生じた素粒子で見る、一風かわった物質構造の研究を紹介しましょう。 ミュオンとは ミュオンは正か負の電気をもった素粒子の一つです。静止したミュオンは百万分の2秒の寿命を持っています。質量は陽子の9分の1、電子の207倍です。ミュオンは電子のように電気を帯びているため、主として電磁相互作用と呼ばれる電気や磁気の力の働きは受けますが、陽子や中性子のように原子核内で働く強い相互作用は受けません。このため電子より200倍も質量が大きいのに、ミュオンは山のような大きな物体も通り抜けることが出来ます。質量の小さい電子では数十cm以上は通り抜けられませんし、ミュオンより重い陽子や中性子は物質中で強い相互作用を受け1m以上も進むことは出来ません。 火山も透
地震研究所の田中宏幸研究員を筆頭著者とする「宇宙線ミューオンを用いた浅間山火山体内部のイメージング」に関する論文が、科学誌 Nature のハイライト研究のコーナーで紹介されました。 1.原論文について 著者: 田中宏幸(東大地震研)、中野敏行・高橋覚・吉田純也・丹羽公雄(名大理学研究科) タイトル: Development of an emulsion imaging system for cosmic-ray muon radiography to explore the internal structure of a volcano, Mt. Asama 掲載誌: Nucl. Instrum. Methods Phys. Res. A575, 489-497 (2007) 要旨: 火山体の宇宙線ミューオンラジオグラフィーを目的とした、エマルションクラウドチェンバーを用いた簡易な粒子線
今朝の神奈川新聞が次のように伝えた。 (神奈川)県は15日、三浦半島から県西部にかけた相模湾沿岸部の広範囲で、黒い粉じんが飛散していたことを確認したと発表した。健康被害の報告は受けていないが、県が原因を調べている。 テレビ朝日のニュースが、黒い砂の写真や分布地図を示しているのでわかりやすい。車の上に黒い砂が確認された市町は富士山から一直線に東に伸びてる。粒の大きさは0.1ミリ程度だという。謎を帯びたこの記述は、まるで古代中世に書かれた古記録の世界のようだ。 富士山の表面をつくっている黒い軽石(スコリア)の細粉が強風で飛ばされたものだろう。運搬と堆積のメカニズムは、私がいうレスの範疇にはいる。報告された0.1ミリというサイズは納得がいく。 昨日午前、御殿場は晴れて5m/sの風が吹いた。まだ積雪がない須走あたりから砂が舞い上がったのだろう。森の木々は葉を落とし、草も枯れて、いまは地表が露出して
早川由紀夫 @HayakawaYukio 「関東ローム」という言葉は一部の教科書に載っている。しかし「関東ローム」がどうやってできたかを正しく知っている日本人はごく少ない。社会の知というものは、せいぜいそんなものだ。 早川由紀夫 @HayakawaYukio きのう話題にした「関東ローム」。関東平野の西にある富士山や浅間山が噴火して降り積もった火山灰だとふつう説明されるが、それは間違い。ほんとうは、河原や畑の土が春の強風で巻き上げられて風下側に降り積もってできた。4月5月に盛ん。 早川由紀夫 @HayakawaYukio 火山というものはめったに噴火しない。富士山はもう300年も眠っている。いっぽうロームは毎年0.1ミリ、100年で1センチ、1万年で1メートル積もる。関東地方の河原や畑の土には火山灰がたくさん露出しているから、関東ロームの構成物にも火山灰が多い。
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