高齢者が殴り合いをする社会 そこで思うのは、これらの問題の根幹が「高齢者になる前」にあるのではないかということだ。 若いときからしつけられてきた常識や価値観が、加齢によって制御できなくなって一気に噴出をしている可能性はないか。つまり、「高齢者になったからキレやすくなった」のではなく、「もともとキレやすかった人たちが歳をとったことで感情を抑えきれなくなってきた」のではないのか。 満員電車で肩があたってメンチをきる。舌打ちをする。降車するときに背中を押されたと、ホームでつかみ合いのケンカをして、ダイヤを乱す人もいる。その様子を見て、みんなイライラしながらスマホをいじる。 そしてなによりも、周りを見ると、なにかとつけて「責任者を呼べ!」とキレるおじさんたちがあふれている。こんなストレスフルな社会はない。住宅ローンを抱えて、子どもたちが一人前になるまでは会社をクビになるわけにはいかない、ということ