「営業なんだから、しっかりやってくれよ!」 あるSIerの営業会議で、そんな声が響く。大丈夫と踏んでいた案件失注の報告を担当営業より受けて、怒り心頭に発した営業部長の声は、抑え気味ながらも、ドスが効いていた。 私は、この案件について、以前より担当営業から話を聞いていた。そして、きっとだめだろうなぁと思っていた。その理由はいろいろある。担当者の言われるがままに、資料や見積もりを出しているだけ。意思決定者に行き着いていない。競合の有無もわからない・・・にも関わらず、「頑張ります!」と言ってしまった手前、引っ込みがつかなくなり、営業部長に無用な期待を持たせてしまったようだ。 私は、彼にまずは、フォーキャストの確度を下げることと、以下の3つの点を確認するようにアドバイスした。 ・いつまでに意思決定するつもりなのか ・意思決定の基準は、価格なのか、内容なのか、何をクリアすれば、採用されるのかを確認す