暴力装置発言に自衛官怒りの声「失望」「言葉もない」 仙谷由人官房長官が18日の参院予算委員会で、自衛隊を「暴力装置」と表現したことについて、自衛隊幹部は記者会見で冷静に対応する一方、現場の自衛官からは怒りやあきらめの声が漏れた。 防衛省制服組トップの折木良一統合幕僚長は、同日の記者会見で「われわれはやるべきことをきちんとやっていくだけ」と淡々とした様子。火箱芳文陸上幕僚長も言葉少なに「国会の論戦でやっていることで、コメントは差し控えたい」。 しかし、第一線に立つ陸上自衛官からは「自衛官のプライドがどうこうではなく、稚拙な議論で振り回す政治家に失望した」とため息も。「何十年も前の表現で、ぴんとこない」と首をかしげたのは、若手の航空自衛官。幹部自衛官の一人は「テレビを見ていてあぜんとした。言葉もない」と怒りをかみしめた。