では、以上をまとめてみます。 (A)のうち、実際は狐であると考えられる(3)を除く6点は、施釉軟質陶器製のものが3点、素焼きのものが3点に分かれます。 施釉軟質陶器の(1)(6)(7)は、それぞれ特徴にバラツキがあり、大きさでは(1)(高さ3.2㎝)と(6)(7)(4.1~4.3㎝)が異なり、台座の有無では(6)だけが台座付きになっています。 (6)と(7)は同じ土坑から出土していながら、特徴が異なっています。 (6)(7)は18世紀前半、(1)は年代不明。 (2)(4)(5)は、紹介する際に私の判断で「無釉」と書きましたが、要は素焼きです。 大きさでは(2)(5)は共に高さ3.7㎝に対し、(4)は高さ5.5㎝で、2つに分かれます。 一方、すべて台座付きです。 (2)(5)は18世紀後半(2が1780~90年、5は1770年代)、(4)は19世紀第1四半期とされているので、(4)がやや新し