今大会、期待されながらも出場3試合で1ゴールにとどまったメッシ。準々決勝のドイツ戦での投入が期待されたが……【 (C)Getty Images/AFLO 】 ビクトル・ベクセルベルクという人物を知っているだろうか? 表向きの顔は、ロシアの総合石油会社の社長で、多角的な活動を行っている。彼は意外なことに、アルゼンチン代表の今後4年間のフレンドリー・マッチの権利を購入した。その額は1試合につき60万ドル(約7000万円)である。 目新しいのは、ベクセルベルク氏がスペインのディミトリ・ピテルマン氏(アラベス会長でクラブを自分の思うがままに掌握している)をまねて、単にお金を出すにとどまらないスタイルを実践しようとしていることだ。アルゼンチン代表に帯同し、監督と選手の戦術ミーティングにも同席。許されるならば、試合の際に控えの選手たちと一緒にベンチに座ることさえも、契約の条項に盛り込んでいる。 ア