タイ混乱、4日の国王演説まで膠着続く可能性2008年11月29日21時46分印刷ソーシャルブックマーク 【バンコク=柴田直治】タイ警察は29日、首都近郊の2空港を占拠する反政府団体・民主主義市民連合(PAD)に即時退去を求める2度目の警告を出した。だが強制排除には乗り出さず、プミポン国王が恒例の誕生日前の演説をする4日までは、膠着(こうちゃく)状態が続くとの見方が出ている。 憲法裁判所は来月2日、国民の力党(PPP)など与党3党の選挙違反をめぐる解党訴訟を結審し、早ければ3日にも3党に解党命令を出す見通しだ。そうなれば、ソムチャイ首相ら与党幹部全員が公民権停止になる。 このため、その前に警察がPADを強制排除したり、軍がクーデターで政権を転覆したりする可能性は低くなったとみられている。 ただ、警察とPADがにらみ合う中で突発的に衝突が起き、流血の事態につながる恐れも否定できない。 アサヒ・