おびただしい量の小沢情報である。民主党代表選に小沢一郎前幹事長立つべし、という擁立論も根拠は一様でなかったが、割合興味深く聞いたのは、硬骨漢で知られる西岡武夫参院議長の発言だ。西岡は、 「ここで小沢さんの問題の決着をつけるべきだ。菅さん(直人・首相)と戦って、小沢さんが首相になれば何をやろうとしているのか、もう待ったなしにわかる。それで日本の今の何となくもやもやしている状況はすっきりする」(19日付「朝日新聞」インタビュー) と語った。キーワードは<もやもや>、正体は多岐にわたるだろうが、この小沢的もやもやのために、民主党内はもとより政界全体、ひいては日本中が澱(よど)んだ。菅・小沢の一騎打ちはそれをほぐす、あるいはほぐす導入部の効果を持つかもしれない。 だが、小沢と親密な西岡が言う<すっきり>とは、どんな状態を指すのか。だれがすっきりと判定するのか。 もやもやの核心に当然<政治とカネ>が