大学を卒業したばかりの新人教員が着任と同時に学級担任を任され学級運営に苦労するケースが増えていることから、東京都教育委員会が平成22年度から公立小学校で、新人教員と教員のOB・OGの再任用教員を組ませた「ダブル学級担任制」を導入することが29日、分かった。全国初の試みとなる。 ベテラン教員の知識やノウハウを活用することで、新人教員の負担を軽減するとともに、教員としての育成につなげていくことが狙い。都教委では、基本的生活習慣のできていない児童が教室で騒ぐなどして授業が成立しない「小1プロブレム」などへの対応も期待している。 22年度は定年を迎えた100人のOB・OG教員を再任。それぞれを新人教員と組ませて100クラスでダブル学級担任制をスタートさせたい考えだ。 東京都内の公立小では近年、団塊世代の教員の大量退職の穴埋めのため、新規採用する教員を大幅に増やしている。これに伴い、大学を出たばかり