「金融立国」断念、EU加盟意欲 アイスランド首相会見2008年12月6日22時26分印刷ソーシャルブックマーク 会見で経済危機の打開策について語るホルデ・アイスランド首相=5日午後、レイキャビクの首相官邸 【レイキャビク=大野博人】アイスランドのゲイル・ホルデ首相は5日、朝日新聞と会見し、経済再建の方向について「もう大きな金融セクターを持つことはないだろう」と述べ、80年代から目指していた「金融立国」という将来目標を否定した。また、これまで消極的だった欧州連合(EU)への加盟にも前向きの姿勢を見せた。 首相は、「今後は漁業や鉱物資源に基づいた産業や観光などのサービス業を核にしたい。国民の教育レベルは高く想像力も豊かなので道は開けるだろう」と、地道で堅実な将来像を語った。 EU加盟問題については、出身与党の独立党が来年1月に開く党大会までに再検討するとした。独立党はこれまで加盟反対の中心勢力