Close Up 激動する世界経済の流れに、日本も無縁ではいられない。政治・経済、企業・産業、社会の注目テーマをクローズアップし、独自の視点、切り口で「詳説」する。 バックナンバー一覧 今年3月に決算期を迎えた上場企業から随時、1億円以上の役員報酬を個別に開示しなければならなくなり、「誰が高額報酬をもらっているか」に世間の耳目が集まっている。これに対し、経済界は猛反発。だが、本当に必要なのは、額ではなく報酬決定過程の透明性を高めることのはずである。 「一億円を上回るか否かに関わらず、個々の取締役および監査役毎にその金額を(中略)開示する」 6月23日を予定している、みずほフィナンシャルグループの第8回株主総会。招集通知には、こんな「株主提案」が記載されている。 招集通知が手元に届いた6月頭、都内在住のあるみずほの株主は、すぐさま封筒を開封。当日は出席できないため、ボールペンを強く握り締めて
![“1億円以上”に翻弄されるニッポン「役員報酬開示」狂騒曲](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/656a4428ba0184689ef7bc44f5d9dc84c453ed78/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdol.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fa%2F7%2F-%2Fimg_a7fe813873213888498c6ebcc4dac3d2218526.jpg)