韮崎市議会の神田明弘市議=8期=が、市営住宅の入居基準を超える収入を得ているにもかかわらず、少なくとも15年にわたり市営住宅に入居していることが7日、神田市議らへの取材で分かった。市は複数回にわたり、神田市議に自主的な退去を求める通知などを出しているが、応じていない。神田市議は取材に「市議の立場で不適切だった」と話し、転居を検討する意向を示している。 神田市議や市によると、神田市議は30年以上前から、市営祖母石団地(同市下祖母石)で生活。市が1997年に制定した市営住宅設置・管理条例では、世帯の月収が15万8000円以上あり、3年以上入居した人は「収入超過者」とされ、自主的な住宅の明け渡しを求める対象となる。 神田市議は83年、韮崎市議に初当選。同条例の制定で、市が入居基準を明確にした97年以降は、月30万円を超える議員報酬を得ている。神田市議の収入だけでも市営住宅の入居基準を超えてお