不法出国 90%は韓国女性 背後にブローカーの存在 来日韓国人の数は05年、200万人を突破した。昨年から韓日査証免除協定が結ばれているにもかかわらず、韓国人の不法入国は増加傾向にある。そんななか、新たに浮上しているのが「不法出国」だ。海上保安庁や入国管理局などは、不法出国の取り締まりを強化している。 「不法入国のメリットはあるが、不法出国のメリットは、あまりないはず」 ある捜査当局者は首を傾げる。「自ら入管に出頭すれば、出国命令ですむ。上陸拒否期限は1年。罰金もないのに…」 長年、不法滞在者をみてきた李光皓さん(52)(会社経営)も、不法出国はメリットの問題ではないという。 「密出国は、日本に生活基盤をもつ不法滞在者で、どうしても韓国に行ってくる用事のできた人たちが使う手段だ。主に水商売の女性が多い」 昨年1年間で海上保安庁が摘発した不法出国者は41人。うち36人が韓国人で、そのほとん