通称「のっぽパン」として静岡県内で広く知られる菓子パン「のっぽ」がことし、発売から40年を迎えた。これまでの販売総数は約2億本。製造販売のバンデロール(沼津市)は地域密着型の商品開発で、“静岡発ブランド”のさらなる認知度向上を図る。 のっぽは長さ34センチのパンにさまざまな味のクリームを挟んだ菓子パン。これまでにリンゴ、ミカン、抹茶、黒ごまなど多種多様な約100種を発売した。現在のラインアップは7種。 商品の責任者、林幹人外商部長(45)は「パンの材料の配合や作り方は、40年前から変わっていない」と話す。近年は県東部の事業者らとの協業が多く、函南町の牛乳を使った「丹那牛乳のっぽ」は予想以上の人気を集めたため定番化した。沼津市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の登場人物を起用した「塩キャラメル味」は、2016年9月から17年12月までに約30万本を売り上げた。 40年の歩みは順風